2020-06-28 / 最終更新日時 : 2020-06-26 タオ 禅と書のつながり 何にでも書いてしまう良寛さん(4) 4良寛さんの書の魅力良寛の書は親しみやすく、書道に興味がある人ばかりでなく一般の人にも好意的に迎えられています。それは、良寛の書には、肩肘が張ったところがなく、柔らかい筆遣いが人柄までも彷彿とさせているからでしょう。 現 […]
2020-06-27 / 最終更新日時 : 2020-06-26 タオ 禅と書のつながり 何にでも書いてしまう良寛さん(3) 3. お釈迦さまのことばお釈迦さまは、「前には/放逸なりし人も/やがて後に/励み深き人は/まこと雲を離れたる/月のごとく/この世間を照さん」(発句経・172) 自分が救われるだけでなく、世を照らす人にもなりうる、という教 […]
2020-06-26 / 最終更新日時 : 2020-06-26 タオ 禅と書のつながり 何にでも書いてしまう良寛さん(2) 2.心月輪とは何か まずは読み方もいろいろあります。「こころ、がつりんのごとし」と読み、仏教の月輪観、即ち、わが心月輪のごとしと観ずる観法の意であるとされます。(渡部秀英氏) 「心月は輪なり」と読み、輪はめぐる作用で、そ […]
2020-06-25 / 最終更新日時 : 2020-06-26 タオ 禅と書のつながり 何にでも書いてしまう良寛さん(1) 1.鍋のフタに書く 「心月輪」しんがちりんと読みますが、他にも読み方はあります。良寛が解良家へ遊びに出かけた時、たまたまこの鍋蓋を見て、急に書を書きたい心持ちになり書きつけたという有名な作品を臨書したものです。 良寛さん […]
2020-06-24 / 最終更新日時 : 2020-06-24 タオ 禅と書のつながり 貞心尼に代りてよめる良寛歌(5) 5.良寛の足跡を訪ねるそして、「春」正月六日、良寛は木村家で七十四年の生涯を閉じました。近くの「良寛記念館」と「良寛の里美術館」には良寛の遺墨、遺品が展示されています。 左のパンフレットは、良寛の里オープン記念の特別展と […]
2020-06-23 / 最終更新日時 : 2020-06-23 タオ 禅と書のつながり 貞心尼に代りてよめる良寛歌(4) 4.初めての歌集「蓮の露」より 『蓮の露』や良寛の弟由之の日記『山つと』『八重菊日記』によると、良寛は文政十三年の秋ころから気分がすぐれなかった。冬になり、貞心尼が 「そのままになほ堪へしのべいままさらにしばしの夢をいと […]
2020-06-22 / 最終更新日時 : 2020-06-22 タオ 禅と書のつながり 貞心尼に代りてよめる良寛歌(3) 3. 貞心尼、良寛歌集を初めて編む 四行目、「東」から「ふ」へ動きを狭め字幅をほっそりとした後に、「美」で幅を広げて印象的です。小さい「と」の次に「布」の二画目を左に張り出して、流動性が感じられます。 五行目「能」で墨継 […]
2020-06-21 / 最終更新日時 : 2020-06-21 タオ 禅と書のつながり 貞心尼に代りてよめる良寛歌(2) 2.原文臨書を鑑賞する 原文の書をみていきます。 「貞心尼耳代て 与め留 者記可花散氣者 東ふ美と布流散(と) 能之波乃以報理 遠以てゝこ之和我」 一行目の詞書は大きく書き始めています。二行目の「 […]
2020-06-20 / 最終更新日時 : 2020-06-20 タオ 禅と書のつながり 貞心尼に代りてよめる良寛歌(1) 1.良寛と貞心尼との出会い 貞心尼は、和島村の木村家草庵へ和歌の指導を依頼するために良寛を訪ねました。それから、良寛の示寂までの短い間でしたが温かい交流を続けました。 貞心尼は寛政十年(1798)新潟県長岡の生まれで幼名 […]
2020-06-19 / 最終更新日時 : 2020-06-19 タオ 禅と書のつながり 「月よみの光を・・」良寛の和歌(5) 5. 内面の芸術良寛の歌論の独自性は、内面の芸術について述べていることです。 「猶もいわば心の動かざる時は歌なり。うたわざる時はうたなり。歌を知らずして、よそごとにのみこれをうたと思いもてゆく時はうたなり。うたはうたのう […]