2025-06-10 / 最終更新日時 : 2025-06-10 タオ 感性豊かな才知 宮の疑念と女の逡巡(3)和泉式部日記より 3.自分の決心さへ釈文:「思ひ立つことさへほの聞きつる人もあべかめりつるを、をのこなる目をも見るべかめるかな、と思ふに悲しく、御返り聞こえん物ともおぼえず。」 選字は「思ひ立徒こと佐遍本の支ヽ都る人毛あへ可め りつる越ヽ […]
2025-06-09 / 最終更新日時 : 2025-06-09 タオ 感性豊かな才知 宮の疑念と女の逡巡(2)和泉式部日記より 2.めずらしい風評釈文:「めづらかなる空言どもいと多く出でくれど、さはれ、なからんことはいかがせん、とおぼえてすぐしつるを、これは、まめやかにのたませたれば」 選字は「免徒らか奈類空言と裳いと 多く出て供連とさ盤れ那可ら […]
2025-06-08 / 最終更新日時 : 2025-06-08 タオ 感性豊かな才知 宮の疑念と女の逡巡(1)和泉式部日記より 1.宮からの御文釈文:「宮より、御文あり。見れば、さりとも、と頼みけるが、おこなるなど、多くのことどものたまはせて、いざ知らずとばかりあるに、胸うちつぶれて、あさましうおぼゆ。」 選字は「宮より御文あ里見れ者佐利ともと頼 […]
2025-06-07 / 最終更新日時 : 2025-06-07 タオ 感性豊かな才知 本意でない宮仕へ「巌の中」(5)和泉式部日記から 5.つまらないこと釈文:「あいなし、参らんほどまでだに、便なきこといかできこしめされじ、近くては、さりとも御覧じてん、と思ひて、すきごとせし人々の文をも、『なし』など言はせてさらに返り事もせず。」 選字は「阿意奈し満井ら […]
2025-06-06 / 最終更新日時 : 2025-06-06 タオ 感性豊かな才知 本意でない宮仕へ「巌の中」(4)和泉式部日記から 4.里に近く住み釈文:「近くて親はらからの御ありさまも見きこえ、またむかしのやうにも見ゆる人の上を見さだめん、と思ひ立ちにたれば」 選字は「遅か具傳お屋者羅可らの御あ里散まも見支 こ盈ま多む可し乃やう二裳み遊る人の 上越 […]
2025-06-05 / 最終更新日時 : 2025-06-05 タオ 感性豊かな才知 本意でない宮仕へ「巌の中」(3)和泉式部日記から 3.巌の中こそ釈文:「巌の中こそ住ままほしけれ、また憂きこともあらば、いかがせん、いと心ならぬさまにこそ思ひ言はめ、なほかくてやすぎなまし」 選字は「い盤保農中こ處寸ま 萬ほ志介連満多うき許ともあら八伊 可駕世无以登心那 […]
2025-06-04 / 最終更新日時 : 2025-06-04 タオ 感性豊かな才知 本意でない宮仕へ「巌の中」(2)和泉式部日記から 2.忠告をしてくれる人も釈文:「まめやかなることどもいふ人々もあれど、耳にも立たず。心うき身なれば、宿世にまかせてあらん、と思ふにも、この宮仕へ本意にもあらず」 選字は「ま免や可難ることヽ茂言布人々も愛れと耳二 毛多寸こ […]
2025-06-03 / 最終更新日時 : 2025-06-04 タオ 感性豊かな才知 本意でない宮仕へ「巌の中」(1)和泉式部日記から 1.宮のお心を思へば釈文:「かばかり、ねんごろにかたじけなき御心ざしを見ず知らず、心こはきさまにもてなすべき、ことごとはさしもあらず、など思へば、参りなん、と思ひ立つ。」 選字は「か盤可り年无こ路耳可堂し介な支 御心さし […]
2025-06-02 / 最終更新日時 : 2025-06-02 タオ 感性豊かな才知 寝覚めの夢をふしみの旅路で(8)和泉式部日記より 8.その夜より釈文:「その夜よりわが身の上は知られねば すずろにあらぬたびねをぞする」 選字は「御返し 所の夜よ利王か身農上はしら連ね盤 数ヽ婁耳阿らぬ堂ひ年遠曽須る と支許ゆ」 歌意は「(宮さまにお目にかかった)その夜 […]
2025-06-01 / 最終更新日時 : 2025-06-01 タオ 感性豊かな才知 寝覚めの夢をふしみの旅路で(7)和泉式部日記より 7.伏見の里を釈文:「ねぬる夜の寝覚めの夢にならひてぞ ふしみの里を今朝はおきける」 選字は「年ぬ流よ農寝佐め乃夢爾奈羅日て處 婦し美農里越介散者於支幾る」 歌意は「一人で寝る夜の、寝覚めの夢に慣れてしまい、あなたと共に […]