2024-10-08 / 最終更新日時 : 2024-10-08 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に御返歌五首(4)和泉式部日記より 4.一睡もせずに釈文:「まどろまで雲居の雁の音を聞くは 心づからのわざにぞありける」 選字は「万登ろ満て久茂井の可梨乃音越よ具八 古ヽ楼川可ら能わ佐耳所あ里希類」 鑑賞:この返歌は女の書いた「まどろまであはれ・・・」を受 […]
2024-10-07 / 最終更新日時 : 2024-10-07 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に御返歌五首(3)和泉式部日記より 3.自らの命を釈文:「消えぬべき露の命と思はずは 久しき菊にかかりやはせぬ」 選字は「消えぬ遍支つ遊農い乃遅と於も盤須者 比さしき菊に可籠りや八勢ぬ」 鑑賞:「ずは」の「は」は強意の係助詞。 歌意は「自らの命を、すぐに消 […]
2024-10-06 / 最終更新日時 : 2024-10-07 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に御返歌五首(2)和泉式部日記より 2.張り合いがない気持ちで釈文:「女、ながめ出だしてゐたるに、もて来たれば、あへなき心地してひきあけたれば、『秋のうちはくちけるものを人もさは わが袖とのみ思ひけるかな』 選字は「女奈可免出多し傳井多る二裳て来 堂連八あ […]
2024-10-05 / 最終更新日時 : 2024-10-07 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に御返歌五首(1)和泉式部日記より 1.宮から御文釈文:「宮わたりにやきこえまし、と思ふに、たてまつりたれば、うち見給ひて、かひなくはおぼされねど、ながめゐたらんに、ふとやらんとおぼして、つかはす。」 選字は「宮わ多り爾や支こ盈まし登思布二堂て 万徒利多連 […]
2024-10-04 / 最終更新日時 : 2024-10-04 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に五首贈答歌その二(6)和泉式部日記から 6.どこか他の場所に釈文:「よそにてもおなじ心にありあけの 月を見るやとたれに問はまし」 選字は「よ楚爾て裳於奈しこヽ楼二あ利阿介農 徒支越見るやと多れ耳登者ま志」 鑑賞:「あり」は「有明の月」と「心にあり」をかける。 […]
2024-10-03 / 最終更新日時 : 2024-10-03 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に五首贈答歌その二(5)和泉式部日記から 5.ただ今釈文:「ただ今この門をうちたたかする人あらん、いかにおぼえなん、いでや、たれかかくて明かす人あらむ。」 選字は「多ヽ今この門越う遅たヽ可春る人あら無 伊可耳おほえ奈无いてや多連かヽ久て あ可須日と愛らむ」 鑑賞 […]
2024-10-02 / 最終更新日時 : 2024-10-02 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に五首贈答歌その二(4)和泉式部日記から 4.しみじみとした趣は釈文:「われならぬ人もさぞ見る九月(ながつき)の ありあけの月にしかじあはれは」 選字は「わ連那らぬ人毛佐曽見無九月乃 阿里あ希能月爾しか志愛は連八」 歌意は「私のようにつらい境遇にない人でも、しみ […]
2024-10-01 / 最終更新日時 : 2024-10-04 タオ 感性豊かな才知 あかつき起きの文に五首贈答歌その二(3)和泉式部日記から 3.響きあふ鐘の声と釈文:「鐘の声、鳥の音一つに響きあひて、さらに、すぎにし方今行く末のことども、かかるをりはあらじ、と袖のしづくさへあはれにめづらかなり。」 選字は「鐘の声 一つに飛ヽき阿日てさ羅耳春支に志 方いま行く […]