2023-11-19 / 最終更新日時 : 2023-11-19 タオ 思慕の情 俊成の歌道、誉高く(3)建礼門院右京大夫集から 3.二条殿へ 釈文:「二条殿へまゐるべきよし仰せ事とて、範光の中納言の車とてあれば、まゐりて、文字二つ置きなほして、やがて気もゆかしくて」 選字は「二条 殿へまゐ流邊支よし仰せ事と弖 範光の中納言農車登てあれ者ま 井利て […]
2023-11-13 / 最終更新日時 : 2023-11-13 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(6) 6.ただもう例のないこと 釈文:「思ひいづる ことのみぞただ ためしなき なべてはかなき ことを聞くにも」 選字は「思比い徒ること能美多ヽた免し奈支 難へ弖者か那支こ登越き久に裳」鑑賞:定命で亡くなることは、寿命と諦めも […]
2023-11-11 / 最終更新日時 : 2023-11-11 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにしても思い起こすのは 釈文:「など思ふに、また、限りありて つくる命は いかがせむ むかしの夢ぞ なほたぐひなき」 選字は「なと思布爾ま多か幾りあ里傳つ具る命盤い可ヽ勢む 無可し乃夢曽奈ほ堂久日難支」歌意は「な […]
2023-11-01 / 最終更新日時 : 2023-11-02 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(4)建礼門院右京大夫集より 4.咳払いをなさったら 釈文:「うちしはぶかせたまはば、聞きつけむずるよし申せば、『まことしからず』といはるれば、」 選字は「有地志者不 か勢多まはヽ支記つ希無春るよ志ま うせ八ま許とし可(阿)ら春度い者類 連者」 鑑賞 […]
2023-10-27 / 最終更新日時 : 2023-10-27 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.あなたにも見てもらいたいと 今宵は十三夜。夜空をお楽しみくださいませ。 釈文:「名にしおふ 夜をなが月の 十日あまり 君みよとてや 月もさやけき」 選字は「名爾し於ふ夜をな可月の十日 阿ま里支美三よ度弖や徒支毛佐や介 […]
2023-10-26 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.若い女官たちの中を 釈文:「若き人々台盤所にありし中を、かきわけかきわけ、後のかたによりて、ふところよりとり出でて、たびたりし。」 選字は「王か支人々 台盤所耳あ利志那可を駕支わ希可 幾王介後のかたによりて、ふところ […]
2023-10-21 / 最終更新日時 : 2023-10-21 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(14)建礼門院右京大夫集より 14.くちなし染めの 釈文:「くちなしの 花色衣 ぬぎかへて 藤のたもとに なるぞかなしき」 選字は「九遅那しの花色衣ぬ支か遍弖 藤の多裳とに奈る處可難志支」 鑑賞:「くちなし」この果実は熟すと紅黄色となり、これから採っ […]
2023-10-15 / 最終更新日時 : 2023-10-15 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(12)建礼門院右京大夫集より 12.荒れるままの庭で 釈文:「秋の庭 はらはぬ宿に 跡たえて 苔のみふかく なるぞかなしき」 選字は「秋の庭者羅八ぬ宿爾あと多邊弖 古希能見ふ可九なる處か奈しき」 鑑賞:この歌は底本にはなく、諸本によって補い入れている […]
2023-10-13 / 最終更新日時 : 2023-10-13 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(10)建礼門院右京大夫集より 10.植えていた花も 釈文:「うゑおきし ぬしはかれつつ いろいろの 花さへ散るを 見るぞかなしき」 選字は「う衛お支しぬ志は可連つヽ移ろヽヽの 花さ邊千る越見る處か奈し支」 鑑賞:「かれ」は「離れ」と「枯れ」との懸詞。 […]
2023-09-01 / 最終更新日時 : 2023-09-01 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(3)建礼門院右京大夫集より 3.昔の犬に似た 釈文:「とにかくに、物のみ思ひ続けられて見出したるに、まだらなる犬の、竹の台のもとなどしありくが、昔、内の御方にありしが、」 選字は「とに可九耳物農み思ひつヽ希ら連て 見出し多流二ま堂羅奈る犬乃竹の台 […]