2020-07-07 / 最終更新日時 : 2020-07-07 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(4) 4.誰が悟ったのか? 再び、道元禅師の和歌をみましょう。「峰のいろ」は「山色」につながります。「谷のひびき」は「谿声」と重なります。「わが釈迦牟尼」は「八万四千偈」に通じるものがあります。 全てがありのままに現前している […]
2020-07-06 / 最終更新日時 : 2020-07-06 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(3) 3.悟りの瞬間「阿耨菩提に伝道受業の仏祖おほし。」現代語訳:最高の知恵の授受については、仏祖の先例が多い。 そして、宗祖の達磨大師を例にとり、臂を断ち参じた二祖慧可に学ぶがよいと述べています。それぞれに、古い殻を破るには […]
2020-07-05 / 最終更新日時 : 2020-07-05 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(2) 2.東坡居士の偈 ここで、道元禅師の歌のきっかけとなったのではないかと思われる東坡居士の漢詩を「正法眼蔵」からご紹介します。「正法眼蔵 谿聲山色」の巻が制作され、示されたのは、延応二年(1240)の夏安居が始まった時、興 […]
2020-07-04 / 最終更新日時 : 2020-07-04 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(1) 1.峰のいろ 釈文:峰のいろ谷のひびきも皆ながら わが釈迦牟尼の声と姿と 選字: 峰のいろ 多に農飛日 幾も三那な から わ可釈迦牟尼の 聲と寸可太 登 この […]
2020-07-03 / 最終更新日時 : 2020-07-03 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(5) 5.本来の面目を詠ず「春は花夏ほととぎす・・・」の和歌の詞書にあった、「本来の面目を詠ず」とはどういうことでしょうか。 日本に帰ったばかりの道元禅師は最初に『普勧坐禅儀』を著しました。その中に、『自然に身心脱落して、本来 […]
2020-07-02 / 最終更新日時 : 2020-07-02 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(4) 4.継色紙から前回の横書きの歌は継色紙を倣書しました。その基になった継色紙は以下の通りです。 「布ゆこもり 於母飛 閑希ぬ乎 このま よ里 八那と見 るま亭 ゆきぞ […]
2020-07-02 / 最終更新日時 : 2020-06-29 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(3) 3. 秋は月 月秋の初めに なりぬれば 今年も半ばは すぎにけり わがよふけ行く月影の 傾く見るこそ あはれなれ 雪冬の夜さむの 朝ぼらけ ちぎりし山路に 雪ふかし 心の跡はつかねどもおもひやるこそ あはれなれ*① […]
2020-07-01 / 最終更新日時 : 2020-06-29 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(2) 2.夏ほととぎす当時、武士たちの台頭によって、豊かだった自然は荒れ、人々の心にあった自然への畏敬の念は薄れていきました。 それまでは、伝来の仏教と古代からの神々との間に競合は起きず、神仏習合の思想が定着していました。とこ […]
2020-06-30 / 最終更新日時 : 2020-06-29 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(1) 1春は花 「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」 歌意:春は花が美しく、夏はホトトギスが耳を楽しませ、秋は月が心を打ち、冬は雪が冴え冴えと凍って、すべてすがすがしいことであるよ。 この歌は、川端康 […]
2020-06-29 / 最終更新日時 : 2020-06-26 タオ 禅と書のつながり 何にでも書いてしまう良寛さん(5) 5. 良寛さんは良寛さん引き続き良寛の作品の特徴ですが、 六 点画の表現力がたいへん強く、古典に匹敵するものがある七 あかぬけしていて、こだわりがない八 技巧にすぐれ、個性的な風格である 良寛さんの書は、良寛そのものであ […]