2026-08-18 / 最終更新日時 : 2026-08-18 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(21)-月花五十首を- 21.暮秋釈文:「長月の有明け方の空の月 心ぼそくぞ傾(かたぶ)きにける」 選字は「那可月の阿里あ希か多能そ羅農徒支 こヽ路ほそ具所閑多ふ支耳遣流」 語釈:「心ぼそくぞ」暮れゆく秋を惜しんでいる。 参考歌として「今来むと […]
2026-08-17 / 最終更新日時 : 2026-08-17 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(20)-月花五十首を- 20.月の光を「清見潟月の光のさえぬれば波の上にも霜は置きけり」『拾玉集』 月の光を霜に見立てる趣向が当時多く見られた。月光に照らされて霜のように見える冬の情景を詠んだ。 一方、俊成卿女は白く冷たく輝く月の光のために、菊 […]
2026-08-16 / 最終更新日時 : 2026-08-17 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(19)-月花五十首を- 19.菊の籬釈文:「秋深き菊の垣根の月かげに霜かと露ぞ消えかへりける」 選字は「秋布可支菊能閑き根の月可け爾 し裳可登つ遊そ消えか邊利介類」 語釈:「消えかへりける」すっかり消えてしまった、の意。 本歌は「我が宿の菊の垣 […]
2026-08-15 / 最終更新日時 : 2026-08-17 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(18)-月花五十首を- 18.月前草露釈文:「風寒み下葉枯れゆく秋の夜の露にぞこほる浅茅生の月」 選字は「風寒三し多葉可れゆ久秋の夜能 徒ゆ爾楚こ本る阿さ遅布の月」 語釈は「露にぞこほる浅茅生の月」露に凍るように冷たい光を映す、浅茅生(ちがやが […]
2026-08-14 / 最終更新日時 : 2026-08-15 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(17)-月花五十首を- 17.六点満点のわけ鑑賞:「旅拍」の題詠で俊成卿女が詠んだ歌は撰者により六点満点を得た。詞書にも「六の點候へば」とあり、六点合点されたので家集に入れました、と解される。 当時全員がこの歌を絶賛したわけは、伊勢の本歌をもと […]
2026-08-13 / 最終更新日時 : 2026-08-15 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(16)-月花五十首を- 16.旅泊釈文:「袖の上に濡るヽがほなる光かな月こそ旅の心知りけれ」 選字は「袖のう遍耳ぬ流可本那る光可奈 つき許處旅農こヽ楼し利遣れ」 語釈:「濡るヽがほなる」涙で濡れた様子。「旅の心」旅愁。旅先でいだく寂しさ。 この […]
2026-08-12 / 最終更新日時 : 2026-08-11 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(15)-月花五十首を- 15.仙洞五十首との違い「涙とふ床の月だにさびしきに深き秋なる風の音かな」 歌意は「涙のわけを聞くように寝床に差し込む月の光だけでも寂しい。さらに深まりゆく秋のもの寂しい風の音が聞こえてくる。」 仙洞五十首の「涙とふ床の […]
2026-08-11 / 最終更新日時 : 2026-08-11 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(14)-月花五十首を- 14.月前秋風釈文:「涙とふ床の月だに さびしきに深き秋なる風の音かな」 選字は「那三多と布床の月多耳佐日志支二 不閑支秋奈流可勢能於と可奈」 語釈:「涙とふ床の月」はなぜ泣くのかと尋ねるように床の上にさしこんでくる月。 […]
2026-08-10 / 最終更新日時 : 2026-08-10 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(13)-月花五十首を- 13.現代風に現代風によむと「草枕結んで待つは恋する私 涙にくれて月は澄みゆく」 参考歌は「結び置く伏見の里の草枕 解けてやみぬる恋にもあるかな」(千載集・恋) 鑑賞:参考歌は作者の心情に焦点が置かれている。一方、俊成卿 […]
2026-08-09 / 最終更新日時 : 2026-08-09 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて味あう(12)-月花五十首を- 12.野路釈文:「結びおく人はかり寝の草の原 枕の露に月ぞすみける」 選字は「結日お具人盤か利年の草能原ま久羅 濃露耳月楚春み希類」 語釈:「結びおく」草枕を結んでおく。「人はかり寝の」『仙洞五十首』では「里はかりねの」 […]