2026-06-22 / 最終更新日時 : 2026-06-22 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(3)-余情あふれて- 3.秋の色に釈文:ひとヽせの北野の歌に故大納言によませし、冬月「秋の色に亂れし露のかげよりも 枯野の霜に澄める夜の月」 和歌の選字は「秋の色耳美多れ志つ遊農可けよ利 裳か連能ヽし毛爾澄める夜の月」 語釈:「ひとヽせの北野 […]
2026-06-21 / 最終更新日時 : 2026-06-21 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(2)-余情あふれて- 2.隅田川大意:はるばると隅田川にやってきて業平の昔のことを尋ねると、懐かしさで涙で袖もしっとりと濡れることだ。 鑑賞:本歌は在原業平の「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」(古今集・伊勢物語)である […]
2026-06-20 / 最終更新日時 : 2026-06-21 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(1)-余情あふれて- 1.三十四歳になって釈文:三十四になりし十五夜の御歌の中に、故殿へながめごとおはしますと聞えしに 「いにしへの秋の空まで角田河(すみだがは) 月に言問ふ袖の露かな」 歌の選字は「移爾し邊農秋の空ま傳角田河つ支 耳故とヽ布 […]
2026-06-19 / 最終更新日時 : 2026-06-19 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女の和歌(9)-新古今和歌集より- 9.晴れの歌を詠む時は鴨長明『無名抄』によれば、「俊成卿女が晴れの歌を詠む時は、まずたくさんの歌を繰り返し気のすむまで熟読し、次にそれを全部片付けて、燈火を暗くし、人を遠ざけて静かに心を統一して詠作したという。」 こうし […]
2026-06-18 / 最終更新日時 : 2026-06-18 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女の和歌(8)-新古今和歌集より- 8.下もえの少将とは「下燃えに思ひ消えなん・・・」の和歌を詠んだことから、俊成卿女に与えられた名だった。 鑑賞:藤原定家『明月記』、元久二年三月二日の条によると、同月二十六日は『新古今集』成立祝賀の宴をひかえていた。 後 […]
2026-06-17 / 最終更新日時 : 2026-06-18 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女の和歌(7)-新古今和歌集より- 7.下燃えに釈文:「下燃えに思ひ消えなん煙だに 跡なき雲の果てぞ悲しき」 選字は「志多も盈耳 お裳日支江 那無希ふ利多爾 あ度な支 雲能者亭 楚可那し き」 歌意は「あの人に恋こがれながら、くすぶって消える火のように亡く […]
2026-06-16 / 最終更新日時 : 2026-06-16 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女の和歌(6)-新古今和歌集より- 6.寝覚めの鑑賞:「風かよふ 寝覚めの袖の花の香に・・・」の「花の香」が梅か桜かについて諸説ある。ただ千五百番歌合のために俊成卿女が詠じた百首では梅の位置に置かれていた。 だが、『新古今和歌集』では桜の歌として配され、こ […]
2026-06-15 / 最終更新日時 : 2026-06-15 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿娘の和歌(5)-新古今和歌集より- 5.風かよふ釈文:「風通ふ寝覚の袖の花の香に かをる枕の春の夜の夢」 変体かなを用いて書作すると「風可余布 年佐免の所亭の 者那の香耳家 越るま久羅農 盤流の夜能 遊免」 歌意は「風が吹き通り、眠りから覚めた私の袖が花の […]
2026-06-14 / 最終更新日時 : 2026-06-14 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿娘の和歌(4)-新古今和歌集より- 4.ぼんやりと「面影のかすめる月ぞ・・・」を現代風にすると「ぼんやりと あなたの姿 うつる月 変わらない春 変わったあなた」 付記:定家の歌論書『京極中納言相語』では、「恋の歌を詠むには、凡骨の身を捨てて、業平のふるまひ […]
2026-06-13 / 最終更新日時 : 2026-06-13 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女の和歌(3)-新古今和歌集より- 3.本歌は鑑賞:「面影の かすめる月ぞ・・・」の本歌は在原業平の「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」である。 著名なこの歌は『伊勢物語』の情景に、悲恋の主人公である自分の姿を、もう一人の自分の眼で物 […]