2023-01-28 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(3)春歌上から 3.素性法師の歌 釈文:「見わたせば 柳桜をこきまぜて 宮こぞ春の錦なりける」 選字は「美わ多世八柳桜を古支末勢て 見やこ曽は留の耳し支な 李介流」 鑑賞:『元永本古今集』は漢字とかなとの調和が美しいこ […]
2023-01-27 / 最終更新日時 : 2023-01-28 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(2)春歌上から 2.料紙は 料紙は、紫、赤、緑、黄、茶、白などの色を染めた地に、唐草、七宝、菱文、亀甲などの型文様を雲母で刷り出したり、摩擦によって文様を表す空摺の技法を用いた日本製の唐紙である。 裏面も金銀の切箔や砂子などがまかれ華麗 […]
2023-01-26 / 最終更新日時 : 2023-01-26 タオ 国宝の書 元永本古今集を臨書して(1)春歌上から 1.元永本とは 平安時代の王朝貴族にとって、欠かすことのできない教養が和歌と書であった。特に『古今和歌集』は最初の勅撰和歌集として重視され、能書によって数多く書写された。 『元永本』は仮名序と二十巻全てが完全に揃ったもの […]
2023-01-25 / 最終更新日時 : 2023-01-25 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(3)伊勢集より 3.はまちどり 返しとして釈文:「はまちどりつばさのなきをとぶからに 雲路にいかで思ひかくらん」 選字:「者万遅と利つ者佐のな支越と婦可に 久もち爾い可て於もひ可倶ら无」 鑑賞:「者」から字の向きを変えがら「 […]
2023-01-24 / 最終更新日時 : 2023-01-25 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(2)伊勢集より 2.大空に 釈文:「おほぞらにとふてふことのかたければ 雲の上にぞさしてきこゆる」 選字は「於ほ所らにと婦てふと能かた希礼八 雲能上爾楚さしてきこゆ類」 鑑賞:連綿が流麗で自然である。始まりは「於」が大きく懐 […]
2023-01-23 / 最終更新日時 : 2023-01-23 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(1)伊勢集より 1.石山切とは 石山切とは、「本願寺三十六人家集」から昭和四年に分割された「貫之集下」および「伊勢集」の断簡である。切名は本願寺の旧所在地である石山(現在の大阪城付近)にちなむ。 この「伊勢集」は色の異なる唐紙を破れ継ぎ […]
2023-01-22 / 最終更新日時 : 2023-01-21 タオ 古筆の美しさ 詩書切を臨書し特徴をよむ(7)和漢朗詠集から 7.路の草も伸び 「傅野無人路漸滋」 書き下し文は「傅野に人無くして路漸くに滋し」 鑑賞:「傅野」を抑え気味に書き、「無」の横画で大きく展開している。「人」へ連綿し、さらに右へ張り出して印象的である。 「路」を「人」の中 […]
2023-01-21 / 最終更新日時 : 2023-01-21 タオ 古筆の美しさ 詩書切を臨書し特徴をよむ(6)和漢朗詠集から 6.山に春の草は 「華山有馬蹄猶露」 書き下し文は、「華山に馬ありて蹄なほ露はる」 鑑賞:「華」は横画を太く、縦画はほっそりと瀟洒である。「山」は和様の風もあり、たっぷりと墨をつけてリズムが良い。 「蹄」の終角は思い切っ […]
2023-01-20 / 最終更新日時 : 2023-01-21 タオ 古筆の美しさ 詩書切を臨書し特徴をよむ(5)和漢朗詠集から 5.住みなれた古巣は 「舊巣為後属春雲」 書き下し文は「旧巣は後のために春の雲に属(あつら)ふ」 全体を現代語にすると、「うぐいすが、谷をでようとするする今、前の残雪を分けて新しい道を求めようとしている。住みなれた古巣は […]
2023-01-19 / 最終更新日時 : 2023-01-21 タオ 古筆の美しさ 詩書切を臨書し特徴をよむ(4)和漢朗詠集から 4.うぐいすは谷を出ようと 「新路如今穿宿雪」 書き下し文:「新路は如今(いま)宿の雪を穿(うが)つ」 「新」は偏と旁の強弱をはっきりとわけて印象的である。偏は太く複雑に密を作り、これとは対照的に旁は細くあっさりと余白を […]