2023-06-06 / 最終更新日時 : 2023-06-06 タオ 琴線にふれる 「蓮」の詩歌を臨書して(5)和漢朗詠集から 5.千葉の蓮華を 釈文:「縁何更覓呉山曲、 便是吾君座下花」 千葉蓮 書き下し文は「何に縁ってか更に呉山の曲に覓(もと)めむ 便ちこれ吾が君の座下の花なり」 現代語にすると「どうして今さら千葉(せんよう […]
2023-06-05 / 最終更新日時 : 2023-06-05 タオ 琴線にふれる 「蓮」の詩歌を臨書して(4)和漢朗詠集から 4.池のほとりの 釈文:「岸竹條低応鳥宿、潭荷葉動是魚遊」在昌 書き下し文は「岸竹條低れり鳥の宿(い)ぬるなるべし 潭荷葉動くこれ魚の遊ぶならむ」 現代語にすると「池のほとりの竹の枝がしなっている、きっと鳥が […]
2023-06-04 / 最終更新日時 : 2023-06-04 タオ 琴線にふれる 「蓮」の詩歌を臨書して(3)和漢朗詠集から 3.池の水煙の中から 蓮の花は夏の季語ですが、葉は秋を呼び起こすのか。三首目の釈文:「煙開翠扇清風暁、水泛紅衣白露秋。」許渾 書き下し文は「煙翠扇を開く清風の暁 水紅衣を泛ぶ白露の秋」 現代語にすると「初秋の […]
2023-06-03 / 最終更新日時 : 2023-06-03 タオ 琴線にふれる 「蓮」の詩歌を臨書して(2)和漢朗詠集から 2.蓮の葉が伸びて 二首目「葉展影翻当砌月、花開香散入簾風」白 書き下し文は「葉展(の)びては影翻る砌(みぎり)に当れる月 花開けては香散ず入る風」 現代語にすると「春の葉が伸びて、階段の下の石畳を照らす月の […]
2023-06-02 / 最終更新日時 : 2023-06-03 タオ 琴線にふれる 「蓮」の詩歌を臨書して(1)和漢朗詠集から 1.風に吹かれてゆれる 釈文:「風荷老葉蕭条緑水蓼残花寂寞紅」 書き下し文は「風荷の老葉は蕭条として緑なり。 水蓼の残花は寂寞として紅なり。」 現代語にすると「風に吹かれてゆれるはちすの古くなった葉には、もの […]
2023-06-01 / 最終更新日時 : 2023-06-01 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(6)狂草と言われて 5.往々にして 釈文:「往々遇之。 豁然心胸。略 無疑滞。」 鑑賞:次第に筆の運びに勢いが出て、興に乗っている様子が伺える。「豁」は偏を広くゆったりと書き、旁は簡素にして次の「然」を小さく抑えて流れがみえる。 […]
2023-05-31 / 最終更新日時 : 2023-05-29 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(5)狂草と言われて 5.西の方は 釈文:「西遊上 國。謁見當代名公。 錯綜其事。遺 編絕簡。」 鑑賞:自由奔放と評するのが相応しい懐素の草書である。墨の潤渇は自然ではっきりとすみ次の箇所がわかる。 「西」で墨を入れたときは […]
2023-05-30 / 最終更新日時 : 2023-05-29 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(4)狂草と言われて 4.然れども 釈文:「然恨未能遠覩 前人之奇迹。(所) 見甚淺。遂擔 笈杖錫。」 鑑賞:この辺りは書き加えたところになるのだろう。字の大小はあるが整っている印象である。何より行の中心が通り、動きの振幅は […]
2023-05-29 / 最終更新日時 : 2023-05-29 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(3)狂草と言われて 3.欠けた行は 本幅の後には別紙に宋初の杜衍以下、諸名士の題記がある。それによると、蘇氏が蔵したとき前一紙六行を書いていたので、蘇舜欽が補ったという。 釈文はすでに蘇軾の項で書いたが、通覧しておこう。釈文:「懐素家長沙。 […]
2023-05-28 / 最終更新日時 : 2023-05-28 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(2)狂草といわれて 2.草書といえば 草書とは、書体の一つで篆隷を簡略にしたものである。しかし、一般的には行書をくずして、略したものと思われているかもしれない。 楷・行・草と呼ばれることから、その順番で発達した見なされがちだが、楷書が最も遅 […]