2026-07-01 / 最終更新日時 : 2026-07-01 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(10)-余情あふれて- 10.「あけやらぬ」の選字と本歌選字は「阿希やらぬ多耳農と春久留春風二 万徒さ曽盤流ヽ有久比春のこ衛」 「あけやらぬ・・・」の典拠となった本歌は「谷の戸を閉ぢやはてつる鶯の 待つ身に音せで春も過ぎぬる」『拾遺集』雑春・『 […]
2026-06-30 / 最終更新日時 : 2026-06-30 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(9)-余情あふれて- 9.千五百番歌合とは建仁元年〜二年の間に成立した。歌人三十名、総計千五百番の空前絶後の歌合である。俊成卿女は右方の作者である。 判者は忠良、俊成、良経、後鳥羽院、定家、季経、師光、顕昭、慈円の十名。 釈文:「あけやらぬ谷 […]
2026-06-29 / 最終更新日時 : 2026-06-29 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(8)-余情あふれて- 8.花の枝に「花の枝に・・・」の歌の参考歌として『山家集』上から次の歌があげられる。 「身にしみて哀れ知らする風よりも 月にぞ秋の色はありける」 いずれの歌も秋の情趣を月に見出している。一方は風との比較から、もう一方は梅 […]
2026-06-28 / 最終更新日時 : 2026-06-28 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(7)-余情あふれて- 7.八月十五夜釈文:「去年八月十五夜 花の枝に露の宿かす宮木野の 月にぞ秋の色は見えける」 選字は「去年八月十五夜 者那農枝耳つ遊のやと可須宮木野乃 月爾楚秋農意楼者三盈け類」 鑑賞:「去年八月十五夜」貞永元年(1232 […]
2026-06-27 / 最終更新日時 : 2026-06-27 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(6)-余情あふれて- 6.庵の夕煙現代風によむと「夕方に柴たく煙立ちのぼり 山風強くかすかに見える」 歌意は「夕方、山里の笹の庵からは芝をおりたく煙がかすかに立ち上ってゆくが、吹きつける山嵐のために、さらにかすんで心細いなあ。」 参考文献:平 […]
2026-06-26 / 最終更新日時 : 2026-06-27 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女歌集を書いて詠む(5)-余情あふれて- 5.山家夕嵐釈文:「真柴たく ささの庵の夕煙いとどかすかに吹く嵐かな」 選字は「真柴た具佐ヽ能い本りの夕煙 伊とヽ閑数可耳吹久あ羅し可那」 語釈:「山家夕嵐」は建仁元年十二月二日影供歌合に同題がある。「ささの庵」は笹葺き […]
2026-06-25 / 最終更新日時 : 2026-06-25 タオ 幽玄にして耽美 注目される私家集は(2)-平安鎌倉時代から- 2.女流歌人としては鎌倉時代になると俊成の長秋詠藻、定家の拾遺愚草、特に西行の山家集と実朝の金槐集は重んじられている。 女流歌人として、式子内親王集は早くから、俊成卿女集、建礼門院右京大夫集は次第に重要視されてきた。 こ […]
2026-06-24 / 最終更新日時 : 2026-06-25 タオ 幽玄にして耽美 注目される私家集は(1)-平安鎌倉時代から- 1.私家集とは古くは万葉時代から私家集が存在する。私家集は個人の歌集である点が勅撰集や私撰集とは異なる。柿本人麿呂集、高橋虫麻呂集などは私家集であり、その中から万葉集に載せられた。 平安時代に入り三十六人集は藤原公任の三 […]
2026-06-23 / 最終更新日時 : 2026-06-23 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(4)-余情あふれて- 4.枯野の霜に現代風によむと「秋草の露にうつろう月光より 冬枯れの霜に映える夜の月」 歌意は「色にあふれた秋の千草に散り乱れた露にうつろう月光よりも 冬枯れの野の霜にさえわたっている冬の夜の月はたいそうあわれ深い。」
2026-06-22 / 最終更新日時 : 2026-06-22 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いて詠む(3)-余情あふれて- 3.秋の色に釈文:ひとヽせの北野の歌に故大納言によませし、冬月「秋の色に亂れし露のかげよりも 枯野の霜に澄める夜の月」 和歌の選字は「秋の色耳美多れ志つ遊農可けよ利 裳か連能ヽし毛爾澄める夜の月」 語釈:「ひとヽせの北野 […]