2026-09-14 / 最終更新日時 : 2026-09-14 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を本歌と一緒に楽しむ(3)-三十九番- 3.さみだれて釈文:「さみだれて浪寄せまさる須磨の浦の藻塩にくたす海人の袖かな」 語釈:「さみだれて浪寄せまさる」五月雨のために水かさが増し、一層波音が高いだけでなく、心の乱れを暗示している。「藻塩にくたす」製塩のために […]
2026-09-13 / 最終更新日時 : 2026-09-13 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を本歌と一緒に楽しむ(2)-三十八番- 2.俊成卿女の歌との対比と新しさ対比1:「袖の香の昔とだにも忘れにし花橘の猶(なほ)にほふらむ」は時が経ちすぎて、あの方の袖の香りさえ思い出せない、昔のことはすでに忘れていた、と詠んでいる。 対比2:人の心の変化と変わら […]
2026-09-12 / 最終更新日時 : 2026-09-13 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を本歌と一緒に楽しむ(1)-三十八番- 1.袖の香の釈文:「袖の香の昔とだにも忘れにし花橘の猶にほふらむ」 鑑賞:「袖の香」を詠んだ歌の中でこの歌の本歌はよく知られた「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」『古今集』(よみ人知らず) これは初夏に咲く橘 […]
2026-09-02 / 最終更新日時 : 2026-09-02 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(10)-北山三十首から- 10.歌意は「待ちなれし夜半の契りを・・・」の 歌意は「夜に時鳥が訪れるというあてにならない約束に馴れてしまったが、明け方になると切なくなって暁の露のように涙をこぼす。」 現代風にすると「夜に来るというホトトギスの噂に […]
2026-09-01 / 最終更新日時 : 2026-09-02 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(9)-北山三十首から- 9.夜半の契りを釈文:「待なれし夜半の契りを郭公(ホトトギス)涙に結ぶしのヽめの露」 選字は「待奈連し夜半の千支里越ほとヽ支春 奈美多にむ須布志能ヽ免農つ遊」 語釈:「涙に結ぶ」ほ「涙・結ぶ」は露の縁語。「結ぶ」は契りの […]
2026-08-31 / 最終更新日時 : 2026-09-02 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(8)-北山三十首から- 8.歌意は「時知らぬ苔のさ衣・・・」の歌意は「季節を問わない墨染めの衣は、衣替え(四月一日)の今日でも脱ぎ替えないから、帰らない春の形見にはならない。」 現代風にすると「墨染めの衣は今日も着替えない 帰らない春 形見とな […]
2026-08-30 / 最終更新日時 : 2026-09-02 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(7)-北山三十首から- 7.時知らぬ釈文:「時知らぬ苔のさ衣けふとても歸らぬ春の形見とはなし」 選字は「登支し羅ぬこ介能さ衣希不と傳毛 歸ら怒者流農か多見と盤那し」 語釈:「苔のさ衣」僧侶の衣 鑑賞:この歌によって北山三十首は出家後に詠んだもの […]
2026-08-29 / 最終更新日時 : 2026-08-29 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(6)-北山三十首から- 6.歌意は「うき世とやあだに契りし山櫻・・・」の歌意は「どうせうき世と思って実現しそうもない約束をしたのだろうか、山桜は。峰の白雪と見間違える間もなく、慌ただしく散ってしまった。」 鑑賞:「うき世」は仏教的な「憂き世」と […]
2026-08-28 / 最終更新日時 : 2026-08-29 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(5)-北山三十首から- 5.うき世とや釈文:「うき世とやあだに契りし山櫻まがふも峰に消ゆる白雪」 選字は「有支世登やあ多耳遅記利し山佐久ら 満可布毛峰爾支遊流し羅雪」 語釈:「白雪」は異なる文献では「白雲」とある。 参考文献:平安鎌倉私家集 久 […]
2026-08-27 / 最終更新日時 : 2026-08-29 タオ 幽玄にして耽美 俊成卿女家集を書いてまなぶ(4)-北山三十首から- 4.歌意は歌意:「春の夜遅い時間に、吉野山を尋ねて入って行くと桜の花に月がおぼろげにかすんで趣深い。」 鑑賞:季節の情趣は秋に極まると言われてきたが、春の情趣も捨てがたい。とりわけ桜が咲きほこる吉野山に月が出て、春霞にお […]