2026-04-26 / 最終更新日時 : 2026-04-26 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(12)-小楷と草書- 12.その事を釈文:「錯綜其事。遺編絶簡」 鑑賞:「綜」やわらかい書線で書かれているが、糸偏の微妙な筆圧の強弱は見応えがある。随所に筆を起こして変化に富んだ線を生んでいる。 「其事」シンプルな字形を連綿しながら動きを出し […]
2026-04-25 / 最終更新日時 : 2026-04-26 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(11)-小楷と草書- 11.西のかた釈文:「西遊上國。謁見當代名公。」 鑑賞:「西」は横に広がりをもち堂々とした字形、その下に収まるように「遊」を配し引き締めている。二行目の「國」は一見ダルマのように見える一筆書きのようだ。「謁見」はあたかも […]
2026-04-24 / 最終更新日時 : 2026-04-26 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(10)-小楷と草書- 10.遂に釈文:「遂擔笈杖錫」 鑑賞:「遂」前からの連綿を受けて、点をリズミカルに打っている。左へ体を傾けるように大きく張り出してから、辶はそれを包むように広く展開している。 「擔」は渇筆でありながら、筆の先が良く効いて […]
2026-04-23 / 最終更新日時 : 2026-04-23 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(9)-小楷と草書- 9.見るところ釈文:「(所)見甚浅」書き下し文は「見る所甚だ浅く」 意味は「その見る所が大いに浅いから」鑑賞:(所)『自叙帖』では薄くかすれてよく判読できないが、小楷の蘇軾『懐素自叙』では「所」と行意のある字で書かれてい […]
2026-04-22 / 最終更新日時 : 2026-04-22 タオ 三昧の妙境 懐素『自抒帖』を書いて(8)-小楷と草書- 8.前人の奇迹を釈文:「然恨未能遠観前人之奇迹」 鑑賞:「然恨未能遠観」の行では、「然」を小さく始め、大きさは控えめながら連綿線はしっかりと「恨」につないでいる。 次の「未」の終筆は右へ広めに点を打ったあとに、その勢いを […]
2026-04-21 / 最終更新日時 : 2026-04-21 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(7)-小楷と草書- 7.経禅の釈文:「経禪之暇。頗好筆翰。」 鑑賞:「禪」示す篇と旁の空間を広くあけ、懐が大きい字となっている。「暇」は対照的に細く簡素である。「頗好」の連綿は弛みがない。生き生きとした線で「好」につなげ、逆筆で筆をおこして […]
2026-04-20 / 最終更新日時 : 2026-04-20 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(6)-小楷と草書- 6.懐素長沙に釈文:「懐素家長沙。幼而事佛。」 鑑賞:懐素は張旭とともに「張顛素狂」といわれ、狂草をもって知られる。狂草とは、草書をもっともくずして、自由奔放な書きぶりをさす。酒の酔いにまかせて筆をとれば、縦横無尽に書き […]
2026-04-19 / 最終更新日時 : 2026-04-19 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(5)-小楷と草書- 5.名公に謁見す釈文:「謁見當代名公。錯綜其事。遺編絶簡。往々遇之」 書き下し文は「当代の名公に謁見す。其事を錯綜し、遺編絶簡、 往々之に遇う。」 意味は「当世の著名な先生にお目にかかった。そのことを全て交えて参考とした […]
2026-04-18 / 最終更新日時 : 2026-04-18 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(4)-小楷と草書 4.所見釈文:「所見甚淺。遂擔笈杖錫 西遊上國 」 書き下し文は「見る所 甚だ浅く、遂に笈を担い錫を杖づき、西のかた上國に遊ぶ。」 意味は「その見る所が大いに浅いから、ついに書笈を担い錫を杖ついて、西の国に遊学した。」 […]
2026-04-17 / 最終更新日時 : 2026-04-17 タオ 三昧の妙境 懐素『自叙帖』を書いて(3)-小楷と草書- 3.未だ遠く釈文:「然恨未能遠観前人之奇迹」 書き下し文は「然れども未だ遠く前人の奇迹を観る能わず」 意味は「残念なことは、まだ能く古人の書いた珍しい筆跡を見ないことである。」 鑑賞:蘇軾『懐素自叙』では「観」を「覧」と […]