良寛さんの秋を書く(1)良寛歌集より

1.さびしさに

良寛歌集 祥香臨

良寛さんが秋を歌った和歌の書に倣って書いています。
 「さびしさに草の庵を出てみれば 稻葉おしなみ秋風ぞ吹く

選字は、「さ非之散耳久散能以報理遠てヽ見禮者
     意那者お之奈美安幾可世所布久」

良寛さんのお歌のイメージは、平易であり、万葉の調べを持つことですが、こちらにも特徴がでています。寂しくなって、草で編んだ庵を出てみたら、稲の葉をおしてなびかせ、秋風が吹いています。

変体かなが多用されているため、そのままでは読みにくいかもしれませんが、これは良寛さんが秋萩帖を習った影響です。

別の歌では「おしなみ」を「うごかし」と残っているものもあります。
後拾遺和歌集には、「寂しさに宿を立ち出でて眺むればいづこもおなじ秋の夕暮れ」収められています。

 参考文献:良寛歌集 渡辺秀英著 木耳社