2025-05-12 / 最終更新日時 : 2025-05-12 タオ 感性豊かな才知 時雨の紅葉・風の前なる(2)和泉式部日記を書いて 2.けふは物忌み釈文:「その日になりて、『けふは物忌み』ときこえて止たれば、『あなくち惜し。これすぐしてはかならず』とあるに、その夜の時雨、つねよりも木々の木の葉埃ありげもなくきこゆるに」 選字は「その日爾なりて介希者忌 […]
2025-05-11 / 最終更新日時 : 2025-05-12 タオ 感性豊かな才知 時雨の紅葉・風の前なる(1)和泉式部日記を書いて 1.山の紅葉も釈文:「『このごろの山の紅葉は、いかにをかしからん。いざたまへ、見ん』とのたまへば、『いとよく侍るなり』ときこえて」 選字は「このころ農山乃紅葉者いか耳越可しから无 意佐多ま遍見無登能多万へ者いとよ久侍る奈 […]
2025-05-10 / 最終更新日時 : 2025-05-10 タオ 感性豊かな才知 大鳥の羽に霜(5)和泉式部日記より 5.夕暮れ時に釈文:「とのたまはせて、やがて暮れにおはしましたり。」 選字は「登の多万はせてや可て暮れ爾お者し まし多里」 鑑賞:この場面では風俗歌になぞらえて女が自分の噂話のことを尋ねたのに対して、宮は以前に女が月を見 […]
2025-05-09 / 最終更新日時 : 2025-05-10 タオ 感性豊かな才知 大鳥の羽に霜(4)和泉式部日記より 4.月も見ない方は釈文:「月も見でねにきと言ひし人の上に おきしもせじを大鳥のごと」 選字は「月も見亭年耳支登言ひし人農上二 於支し毛勢事をおほとりのこと」 歌意は「月も見ずに寝てしまった、と言ってきたあなたですから起き […]
2025-05-08 / 最終更新日時 : 2025-05-08 タオ 感性豊かな才知 大鳥の羽に霜(3)和泉式部日記より 3.千鳥の告げ口釈文:「『わが上は千鳥もつげじ大鳥の 羽にも霜はさやはおきける』ときこえさせたれば」 選字は「わ可上は千鳥も徒希志於本と里の 羽耳毛霜者さや盤お支け留 と記こ盈佐せ多連八」 鑑賞:風俗歌「大鳥」の「大鳥の […]
2025-05-07 / 最終更新日時 : 2025-05-07 タオ 感性豊かな才知 大鳥の羽に霜(2)和泉式部日記より 2.しゅんじゅんして釈文:「参りやしなまし、と思へど、なほつつましうて、すがすがしうも思ひたたず。霜いと白き、つとめて」 選字は「参りや志奈満事と思へとな保つヽましう傳春可ヽヽ 志う毛於もひ多ヽ寸 霜いと白支徒と免て」 […]
2025-05-06 / 最終更新日時 : 2025-05-07 タオ 感性豊かな才知 大鳥の羽に霜(1)和泉式部日記より 1.言い寄る人たちも釈文:「かくてあるほどに、またよからぬ人々、文おこせ、またみづからもたちさまよふにつけても、よしなきことの出でくるに」 選字は「か久てあ流本と耳ま多よからぬ人々文おこせ ま堂みつ可らもた遅佐万よ布爾徒 […]
2025-05-05 / 最終更新日時 : 2025-05-05 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(4)和泉式部日記から 4.前々よりは釈文:「など言ひて、ありしよりは、時々おはしましなどすれば、こよなくつれづれもなぐさむ心地す。」 選字は「なと言ひてあ利しよ里は時々お者志ま し万志那と寸れ者こよな具つ連ヽヽ 毛那久佐無心地春。」 鑑賞:「 […]
2025-05-04 / 最終更新日時 : 2025-05-04 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(3)和泉式部日記から 3.霊験あらたかなれば釈文:「わりなくこそ思ひたまうらるれときこえたれば、たちかへり、『行ひのしるしもあらば葛城の明日なしとてさてややみなん』」 選字は「王利難久こそ思ひ多万う羅る連ときこ盈多れ盤多地可へ里 於こ奈比農し […]
2025-05-03 / 最終更新日時 : 2025-05-03 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(2)和泉式部日記から 2.昼の出逢いは歌意は「(昼間お目にかかった時は恥ずかしかったけれど)葛城の神も、昼間橋をかけるよう命じられた時は決まりが悪かったことでしょう。」 解説:「さこそ」の「さ」は宮さまの詞の「あさましう」をうける。「はしたな […]