2021-09-20 / 最終更新日時 : 2021-09-19 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(5)董其昌に倣う 5.今が昔に 「酒闌不必看茱萸 俯仰人間今古」 書き下し文は、「酒たけなわにして 必ずしも茱萸を看ず 俯仰す 人間 今古」 「酒闌」:酒宴が大いに盛り上がること「看茱萸」:かわはじかみの赤い実を見る […]
2021-09-19 / 最終更新日時 : 2021-09-19 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(4)董其昌に倣う 4.恨むことはない 「莫恨黄花未吐 且教紅粉相扶」 書き下し文は、「恨む莫かれ 黄花 未だ吐かざるを 且く紅粉をして相い扶けしむ」 「莫」で墨を入れて小さい形でありながら存在感を出しています。董其昌の特 […]
2021-09-18 / 最終更新日時 : 2021-09-18 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(3)董其昌に倣う 3.かつての戯馬台は 「當年戯馬會東除 今日凄涼南浦」 書き下すと、当年の戯馬 東徐に会す 今日 凄涼たり 南浦 「戯馬」:戯馬台。徐州市の中心部の戸部山頂上にある。紀元前206年項羽が兵馬の訓練を視察するため […]
2021-09-17 / 最終更新日時 : 2021-09-17 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(2)董其昌に倣う 2.しずくが滴り落ち 「點點樓前細雨 重重江外平湖」 書き下すと、「点点たり 楼前の細雨 重重たり 江外の平湖」 「点点」:雫などがしたたり落ちるさま。 「點」が「点」の元の字であるが、現在は点を用いる […]
2021-09-16 / 最終更新日時 : 2021-09-16 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(1)董其昌に倣う 1.詞と詩 詞は詩と異なり、一句の字数が一定ではありません。詞は中国の韻文の一つで、中唐の頃起こり、晩唐に文学的に高められ、宋代に広く流行して代表的な文学形態となりました。 音楽に合わせて歌うので、長短が揃わずに、平仄 […]
2021-09-15 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.また未練が 「よしさらば さてやまばやと 思ふより 心よわさの またまさるかな」 選字は、「よし佐ら盤さてやま者や登於毛ふよ 利こヽ路よわ佐農ま多満さる可な」 歌意は、さあ、それならば、いっそ辞めてしまいまし […]
2021-09-14 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.あの人の面影が 「つねよりも 面影にたつ ゆうべかな 今やかぎりと 思ひなるにも」 選字は、「徒年よ利毛於も可希に多つゆふ遍かな いまや可きりとお裳日那る耳毛」 歌意は、いつもより、あの人の姿が心の中に浮 […]
2021-09-13 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.こちらの期待にそぐわず この頃、資盛の気持ちがわからなくなり、 「人の心の思ふようにもなかりしかば、『すべて知られず知らぬむかしになしはててあらむ』など思ひし頃」 選字が、「人のこヽろ乃於もふやう爾毛な可りし可八 […]
2021-09-12 / 最終更新日時 : 2021-09-11 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.賀茂神社の冬の月 時代によって、景色やそれを彩る季節の移ろいに対する美しさが変化していきました。源氏物語では、「冬の月の美しさ」は取るに足らないものとされていましたが、平安時代後期になると「花もみじの盛り」よりもすば […]
2021-09-11 / 最終更新日時 : 2021-09-11 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.出家した兄を思う 建礼門院右京大夫の兄は尊円法師で、比叡山に修行で籠っていました。「せうとなりし法師の、ことにたのみたりしが、山深くおこなひて、みやこへも出でざりし頃、雪のふりしに いかばかり 山路の雪の ふかから […]