「西江月」蘇軾を(5)董其昌に倣う

5.今が昔に

西江月 董其昌書 祥香臨

 「酒闌不必看茱萸
 
 俯仰人間今古

書き下し文は、「酒たけなわにして 必ずしも茱萸を看ず
        俯仰す 人間 今古」

「酒闌」:酒宴が大いに盛り上がること
「看茱萸」:かわはじかみの赤い実を見る
  杜甫の詩に「酔うて茱萸を把って細かく看る」とある。

「俯仰」:俯いたり仰いだりする少しの時間
大意は、酒宴が闌になってもはじかみの赤い実を見ることはない。人生は俯仰している間に、今が昔になってしまうから。

こうした詞(ツー)を宴で吟ずれば大いに盛り上がることでしょうね。
 参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明 二玄社