俊成卿女の和歌(6)-新古今和歌集より-

6.寝覚めの
鑑賞:「風かよふ 寝覚めの袖の花の香に・・・」の「花の香」が梅か桜かについて諸説ある。ただ千五百番歌合のために俊成卿女が詠じた百首では梅の位置に置かれていた。

だが、『新古今和歌集』では桜の歌として配され、この歌をより豊艶なものに変化させた。作品が作者の手を離れ、独自な道を進んだ例であろう。

現代風によむと「吹く風に眠りから覚め 花の香が 袖にうつって枕辺の夢」

参考文献:和歌の解釈と鑑賞事典 井上宗雄他編 笠間書院