2021-08-20 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(5)漢詩を書く 5.流れにまかせて 『荘子』列御寇に「巧者労而知者憂、無能者無所求、 飽食而□遊、汎若不繋之舟、虚而□遊者」 読み下し文は、「巧者は労して知者は憂う。無能者は求むる所無く、飽食して□遊し、汎として繋がざる […]
2021-08-19 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(4)漢詩を書く 4.友に知らせてくれ 「為報洛橋遊宦侶 扁舟不繋與心同」 読み下し文は、「為に報ぜよ 洛橋 遊宦の侶 扁舟 繋がざること 心と同じ」 意味は、私のために知らせてくれ、洛陽の都の友へ。小舟を繋がずに流れにまか […]
2021-08-18 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(3)漢詩を書く 3.風景に託す思い 作者は、風景に自分の姿を託して詠みます。 「孤村幾歳臨伊岸 一鴈初晴下朔風」 読み下し文は、「孤村 幾歳か 伊岸に臨み 一鴈 初めて晴れて 朔風に下る」 意味は、ただ一つ残された村に […]
2021-08-17 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(2)漢詩を書く 2.川面に夕陽が 黄河に入ってからの情景が詠われます。 「寒樹依微遠天外 夕陽明滅亂流中」 読み下し文は、「寒樹は依微たり 遠天の外 夕陽は明滅す 乱流の中」 意味は、寒々とした木が遠い空の向こうにぼんや […]
2021-08-16 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(1)漢詩を書く 1.韋応物の漢詩を 「鞏洛より舟にて行きて黄河に入り事に即して府県の僚友に寄す」韋応物の七言律詩です。建中四年(783)、赴任するため舟で洛水から黄河に入ったときに詠った詩。 「夾水蒼山路向東 東南山豁大河通」 読み下し […]
2021-03-31 / 最終更新日時 : 2021-03-26 タオ 琴線にふれる 春の夜には(5)詠じたい詩歌 5.野辺の姫小松 最後の一首は、「子の日しにしめつる野べの姫小松 ひかでや千代のかげをまたまし」 選字は、「禰のひしにしめつる能へのひめこまつ ひかてやちよの可けをまた万し」 「子の日の遊び」とは正 […]
2021-03-30 / 最終更新日時 : 2021-03-26 タオ 琴線にふれる 春の夜には(4)詠じたい詩歌 4.二月の雪 四句目「倚松根摩腰 千年之翠満手 折梅花挿頭 二月之雪落衣」 読み下し文は「松根に倚って腰を摩れば 千年の翠手に満てり 梅花を折って頭に挿せば 二月の雪衣に落つ」 「二月の雪」とは、春の終わ […]
2021-03-29 / 最終更新日時 : 2021-03-26 タオ 琴線にふれる 春の夜には(3)詠じたい詩歌 3.子の日とは 子の日とは、旧正月初子の日に野に出て小松の根を引き、若菜を引いて遊び長寿を祝う行事です。三句目は、 「倚松樹以摩腰、習風霜之難犯也。 和菜羹而啜口、期気味之克調也。」 読み下し文は、「松樹に倚って腰を […]
2021-03-28 / 最終更新日時 : 2021-03-26 タオ 琴線にふれる 春の夜には(2)詠じたい詩歌 2.夜の闇は 二句目「春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やはかくるる」 選字は、「者るのよ能やみはあやなしむめの八 那いろ所みえね可やはか久るゝ」 歌意は、春の夜の闇は、全くわからないものだな。暗闇 […]
2021-03-27 / 最終更新日時 : 2021-03-26 タオ 琴線にふれる 春の夜には(1)詠じたい詩歌 1.青春の日は過ぎやすい 春夜「背燭共憐深夜月 踏花同惜少年春」 読み下し文「燭(ともしび)を背(そむ)けては 共に憐れむ深夜の月 花を踏んでは 同じく惜しむ少年の春」 意味は、「燭台を壁の方に向けて、友人と一緒に深 […]