月下獨酌四首から其一(1)李白詩を書く

1.独りで酌む

李白詩 祥香書

 「花間一壺酒
  獨酌無相親


書き下し文は、「花間 一壺の酒
        独り酌んで相い親しむ無し」

「花間」:花の咲いている中。
「無相親」:語り合う親しい人がいない。

意味は、春の花が咲く中で一つの壺をかかえ、独りでのみ、語り合う
親しい人もいない。

前回の宋廣に倣い全て草書で書いています。連綿はあまり用いていま
せんが、字の大小や配置の変化によって流れをだしています。

 参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社