2021-09-28 / 最終更新日時 : 2021-09-26 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(8)和分與可洋川園池うち二首 8.天の機織り 七行目から 「巻却天機雲錦段 従教匹練寫秋光」 書き下し文は、「天機の雲錦段を巻却して ほしいままに匹練をして秋光を寫さしめん」 「巻却」巻いて取り除く「天機」天の機織り機「雲錦段」雲の錦 […]
2021-09-27 / 最終更新日時 : 2021-09-26 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(7)和分與可洋川園池うち二首 7.霜が降りたのに気づかない 書き下し文は、「貪り看る 翠蓋の紅粧を擁するを 覚えず 湖辺 一夜の霜」 意味は、蓮の葉を傘のように、さしかけてもらい、紅の化粧をした美人に見とれていたら、湖畔で一夜を明かし […]
2021-09-26 / 最終更新日時 : 2021-09-26 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(6)和分與可洋川園池うち二首 6.横湖 五行目から見ていきます。 「貪看翠蓋擁紅粧 不覺湖邉一夜霜」 書き下し文は、「貪り看る 翠蓋の紅粧を擁するを 覺えず 湖邉 一夜の霜」 「横湖」白い布を横に広げたように見える湖「貪看」見とれるこ […]
2021-09-25 / 最終更新日時 : 2021-09-26 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(5)和分與可洋川園池うち二首 5.一幅の絵のよう 夕日を浴びる朱色の欄干と彩られた橋脚が、湖に映ります。そこをゆっくりと白い服と黒い帽子の人物が現れます。鮮やかな色彩を背景にして、白と黒に色が対照的で、一幅の絵画のようです。 主役の人物、文與可は文人 […]
2021-09-24 / 最終更新日時 : 2021-09-24 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(4)和分與可洋川園池うち二首 4.橋の下には 「橋下龜魚晩無数 識君柱杖過橋聲」 書き下し文は、「橋下の亀魚 晩に無数 君が杖をついて橋を過ぐる声を識れり」 「龜魚」:亀や魚が放たれていること「識」:聞き分ける 意味は、夕暮の頃橋の […]
2021-09-23 / 最終更新日時 : 2021-09-22 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(3)和分與可洋川園池うち二首 3.文与可とは 詩の題にある「文與可」とは、文明(1018〜1078)、四川省の人。「與可」は字。文人画や墨竹画を得意としました。 夕暮れ時、夕陽に映える朱色の欄干と色どられた橋脚が、湖面に美しい。その橋を白い葛布と黒い […]
2021-09-22 / 最終更新日時 : 2021-09-22 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(2)和分與可洋川園池うち二首 2.朱色の欄干 「朱蘭畫柱照湖明 白葛烏紗曳履行」 書き下し文は、「朱蘭 画柱 湖を照らして明かなり 白葛 烏紗 履(くつ)を曳いて行く」 「朱蘭」:朱塗りの欄干「画柱」:色を施された橋桁を支える柱「照湖明 […]
2021-09-21 / 最終更新日時 : 2023-03-24 タオ 琴線にふれる 蘇軾・秋の清々しさを詠う(1)和分與可洋川園池うち二首 1.何紹基とは 何紹基が、蘇軾の詩「和文與可洋川園池三十首」うち二首を書いている作品が上海博物館に所蔵されています。 何紹基(1799〜1873)は、漢隷を習い、碑派の雄です。が顔真卿法に基づく行草は、卓越した技術と評さ […]
2021-09-20 / 最終更新日時 : 2021-09-19 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(5)董其昌に倣う 5.今が昔に 「酒闌不必看茱萸 俯仰人間今古」 書き下し文は、「酒たけなわにして 必ずしも茱萸を看ず 俯仰す 人間 今古」 「酒闌」:酒宴が大いに盛り上がること「看茱萸」:かわはじかみの赤い実を見る […]
2021-09-19 / 最終更新日時 : 2021-09-19 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(4)董其昌に倣う 4.恨むことはない 「莫恨黄花未吐 且教紅粉相扶」 書き下し文は、「恨む莫かれ 黄花 未だ吐かざるを 且く紅粉をして相い扶けしむ」 「莫」で墨を入れて小さい形でありながら存在感を出しています。董其昌の特 […]