俊成卿女家集を書いて詠む・恋(6)-余情あふれて-
6.清見潟とは
釈文:「清見潟うき寝の浪に宿る夜は月に心のとまるなりけり」
選字は「清見可多う記年の浪爾やとる夜八 つき耳心乃度ま流奈利希里」
語釈は「清見潟」歌枕。静岡県興津付近の海岸。清見寺があり、南方に三保の松原を望む。
「うき寝の浪に宿る夜」海辺に旅泊することを詩のように美しく表した。
「とまる」は「留まる」に「泊まる」をかける。こうした場合、変体かなを用いることで、両方の意味を内包し有効である。
参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店


