小さいものと大きいもの(1)荘子を草書で書く

1.北の果ての不毛の地に

荘子

 「窮髪之北有冥海者、天地
  也有魚焉其廣数千
  

読み下し文は、「窮髪(きゅうはつ)の北に冥海ある者、天地なり。魚あり、其の広(はば)は数千里」
「窮髪」は草木の生えない極北の不毛の地。

北極不毛の地のさらに北に大きな海は、天の地である。そこに魚がいて、その体の幅は数千里あり、の意です。

これ以降は、前に出てきたことと同じ内容の繰り返しですが振り返ってみましょう。文字を連ねて凝縮して書いています。草書は似通った文字があるので、注意が必要ですが、仮名を書く際には勉強になります。

 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店