俊成卿女家集を書いて味わう(7)-月花五十首を-



7.橋の本
釈文:「葛木や高間の山の山風に花こそ渡れくめの岩橋」

選字は「か徒ら木や堂可満農山の屋ま閑せに 花こ處王た連九免農い盤八し」

語釈:「葛木や高間の山」葛木連山の中の山。

「くめの岩橋」一言主神が役行者の命で葛城山と吉野山との間に作りかけた。一言主神が醜貌を恥じて夜だけしか働かなかったので橋は完成しなかった。男女の恋が成就しないことにたとえる。久米路の橋。

参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店