俊成卿女家集を書いて味あう(8)-月花五十首-
8.松の間
釈文:「大方の秋もさびしき木の間より月洩る松を風佛(はら)ふらむ」
選字は「大可多の秋毛沙日し支木の間よ里 徒支裳流松を可勢者羅布ら無」
解説:「大方の」は元本では「大かたの」とある。以前にもあったが釈文に「大方の」とあると、漢字で書かなければならないように思うが、元本を今一度確かめたい。
また「木の間より」は元本では「木のまより」であり、「月洩る松」は「月もるまつ」となっている。選字ではそれぞれ「木の間よ里」、「徒支裳流松」と書いている。
「月」を「徒支」と書いたのは「大」と「月」の漢字が並ぶことを避けたためである。
参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店


