2022-08-27 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(3)五言律詩を書く 3.夕暮れ時の 「倚杖寒山暮 鳴梭秋葉時」 書き下し文は、「杖に倚る 寒山の暮 梭(ひ)に鳴る 寒山の暮」 鑑賞:二行目では「倚」を大きく展開して見せ場をしています。「寒」を 小さく書き「山」はしっかり […]
2022-08-26 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(2)五言律詩を書く 2.粗末な家が 詩形は五言律詩です。「荊扉帯郊郭 稼穡滿東菑」 語句解説:「荊扉」いばらの扉の粗末な家」。 「郊郭」城郭の外の郊外。 「稼穡」植え付けと刈り入れ。 「東菑」東の田んぼ。 現代語に […]
2022-08-25 / 最終更新日時 : 2022-08-24 タオ 琴線にふれる さっぱりとして欲が無く(1)五言律詩を書く 1.晩に故郷へ帰る 「晩歸故園二首」は俗世を離れ、故郷に帰り無欲な暮らしをしていることを詠んでいます。作者、李頎(りき)は唐の人で、生没年は不詳。開元二十三年(735)の進士。新郷県の尉(警察・軍事等に関する官)となりま […]
2022-08-24 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(5)建礼門院右京大夫集を書きながら 5.そうは言っても忘れてしまうのは 釈文:「忘れむと 思ひてもまた たちかへり 名残りなからむ ことぞかなしき」 選字は、「王寸れ無と思ひてもま多ヽ地可遍利 名残り奈可羅无こ登曽か奈し […]
2022-08-23 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(4)建礼門院右京大夫集を書きながら 4.忘れる心を 釈文:「いかで今は かひなきことを 嘆かずて 物忘れする 心にもがな」 選字は、「以可傳今者可飛那支こと越奈希可 春弖物わ寸連須心耳毛可難」 「物忘れ」を「物わ寸連」と書いていますが、こち […]
2022-08-22 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.先例のない別れに 釈文:「ためしなき かかる別れに なほとまる 面影ばかり 身にそふぞ憂き」 選字は、「堂免し奈支駕ヽ流わ可連二奈 ほと万類面可希者可里み爾楚ふ 所うき」 ここでは、「面影」を […]
2022-08-21 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(2)建礼門院右京大夫集を書きながら 2.あの人の思い出が染み付いて 釈文「ただとかく、さすが思ひなれにしことのみ忘れがたさ、いかでいかで今は 忘れむとのみ思へど、かなはぬ、かなしくて、」 選字は、「多ヽ度可久沙春 可於も日な連二しこと能身わすれ […]
2022-08-20 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(1)建礼門院右京大夫集を書きながら 1.自然な別れではなく かなしいとすら言葉にできないほどのつらい体験をした作者は、忘れたいと思うけれど、 「昔も今も、ただのどかなる限りある別れこそあれ、かく憂きことはいつかは ありけるとのみ思ふもさることにて」 選 […]
2022-08-19 / 最終更新日時 : 2022-08-14 タオ 思慕の情 資盛亡き後、悲嘆に暮れながらも(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.同じゆかりの夢見る人は 「おなじゆかりの夢見る人は、知るも知らぬもさすが多くこそなれど、さしあたりて ためしなくのもおぼゆ。」 選字は、「於奈しゆ可里の夢見る人者志る もし羅ぬもさ須可多久こ處なれとさ […]
2022-08-18 / 最終更新日時 : 2022-08-14 タオ 思慕の情 資盛亡き後、悲嘆に暮れながらも(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.私の身にだけ起こったことでは 「物をとかく思ひつづくるままに、かなしさもなほまさる心ちす。はかなくあはれなり ける契りのほども、我が身ひとつのことにはあらず。」 選字は、「物をとか久思 ひ徒ヽ具るまヽに可那し […]