注目される私家集は(1)-平安鎌倉時代から-

1.私家集とは
古くは万葉時代から私家集が存在する。私家集は個人の歌集である点が勅撰集や私撰集とは異なる。柿本人麿呂集、高橋虫麻呂集などは私家集であり、その中から万葉集に載せられた。

平安時代に入り三十六人集は藤原公任の三十六人撰などによって人麻呂、赤人、家持、業平、小町、貫之、躬恒などを選んでそれぞれ数首ずつ挙げたものが元になった。

平安時代の私家集の中で注目されるのは、特色ある点で曽禰好忠の好忠集、ついで和泉式部の家集があげられる。和泉式部集と続和泉式部集がありすぐれている。

参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店