紅葉のつくり葉・夜の月(2)建礼門院右京大夫集を書く

2.いつまでも変わらない

建礼門院右京大夫集 祥香書

書き送った歌が次です。
 「ふく風も 枝にのどけき 御代なれば
  散らぬ紅葉の 色をこそ見れ」

選字は、「布く風毛盈多にのと遣き御代
     なれ者千羅ぬもみ遅のい路を
     こ所見連」

歌意は、吹く風も木々の枝をゆらさない、太平の世の中であればこそ、いつまでも散ることのない紅葉の美しさをご覧ください。

「御代」はそのまま漢字で書きましたが、「みよ」と書く場合とは印象がかなり違うように思います。言葉を理解するときには、漢字とかなを適度に混ぜながら、認識をしているからでしょう。

 参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社