2024-04-06 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(2)和漢朗詠集から 2.桃李の花が 釈文:「春之暮月 々之三朝 天酔干花 桃李盛也」 書き下し文は「春の暮月、月の三朝、天花に酔へり、桃李の盛んなるなり。」 現代語にすると「暮れゆく春の三月三日、空は花の色に映えて酔ったかのようにかすみ、桃 […]
2024-04-05 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(1)和漢朗詠集から 1.桃源の行より 春がやって来ると、桜の話題でもちきりになる日本だが、中国では桃の花が神聖な花として大切にされてきた歴史がある。とりわけ旧暦三月三日、上巳は五節句の一つとして祝い、宮中では曲水の宴を張った。今年は4月11 […]
2024-04-04 / 最終更新日時 : 2024-04-04 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(8)和泉式部日記より 8.それでは、もうお出でには 釈文:「さは知りたまへりや』とあり。御返り、『今はよもきしもせじかし大水の 深き心はかはと見せつつ 」 選字は「さはし利多ま遍りやと阿里御返り 『今波よ裳きしも勢志可事大水農 布可記心盤か者 […]
2024-04-03 / 最終更新日時 : 2024-04-03 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(7)和泉式部日記より 7.大雨の川の深さより 釈文:「大水のきしつきたるにくらぶれど 深き心は我ぞまされる」 選字は「大水の記志川支多流耳九羅布連度 婦閑支こヽ楼者わ麗曽満される」 鑑賞:「きしつく」川岸をひたす 歌意は「大雨で川が増水し、川 […]
2024-04-02 / 最終更新日時 : 2024-04-02 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(6)和泉式部日記より 6.増水した川を見に 釈文:「ひるつ方、川の水まさりたりとて、人々見る。宮も御覧じて、『ただいまいかが、水見になん、行き侍る。」 選字は「ひる徒可多川農水ま佐里多利と亭人々見る 宮も御覧して堂ヽい可ヽ水見二奈无行支侍る」 […]
2024-04-01 / 最終更新日時 : 2024-04-01 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(5)和泉式部日記より 5.私も同じ思いで 釈文:「われもさぞ思ひやりつる雨の音を させるつまなき宿はいかにと」 選字は「わ連茂沙そ思比や利徒るあ免の音越 佐せる都ま那支宿者以可耳度」 鑑賞:「つま」は「軒端」の意に「夫(つま)」をかける。「宿 […]
2024-03-31 / 最終更新日時 : 2024-03-31 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(4)和泉式部日記より 4.日かげの身で 釈文:「かげに居ながら、あやしきまでなん』ときこえさせたれば、なほ言ふかひなくはあらずかし、とおぼして、御返り」 選字は「可希にゐ奈可羅あやしき万傳奈无と支こ 盈さ勢多れ盤奈ほ言布可比奈久者阿ら春 かし […]
2024-03-30 / 最終更新日時 : 2024-03-30 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(3)和泉式部日記より 3.あの烈しい雨の中で 釈文:「よもすがらなにごとをかは思ひつる 窓打つ雨の音を聞きつつ」 選字は「夜も須可ら那耳こ登をか者於母日つる窓 う徒あ免農お度を記支川ヽ」 鑑賞:「窓打つ雨」は白氏文集の『上陽白髪人』の雑言句。 […]
2024-03-29 / 最終更新日時 : 2024-03-29 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(2)和泉式部日記より 2.昨夜の雨は 釈文:「いたう降り明かしたるつとめて、『こよひの雨の音は、おどろおどろしかりつるを』など、のたまはせたれば」 選字は「い堂う降り明可事多流つ登免てこ夜飛農 雨乃音はおと露於とろし可利都るを奈 度の多まはせ […]
2024-03-28 / 最終更新日時 : 2024-03-28 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(1)和泉式部日記より 1.宮はあはれと 釈文:「ひと日の御返りの、つねよりももの思ひたるさま、なりしを、あはれとおぼし出てて」 選字は「ひと日能御返りの徒年よ利もヽ農於毛比多る 佐万奈里し越あ者れとお本志出弖ヽ」 鑑賞:「ひと日の御返り」先日 […]