2020-06-14 / 最終更新日時 : 2020-06-14 タオ 禅と書のつながり 良寛の書、一行物は茶掛になる(5) 5.例えば、虚堂智愚禅師の偈 虚堂智愚(1185〜1269)は、南宋末期、臨済宗の僧で四明象山の方です。十六歳で出家、運庵普厳に参じてその法を嗣ぎました。その会下から多くの法嗣が輩出し、南浦紹明 もその一人で、法系が宗峰 […]
2020-06-13 / 最終更新日時 : 2020-06-14 タオ 禅と書のつながり 良寛の書、一行物は茶掛になる(4) 4. もう一度、墨跡の内容について墨跡というものは、どういう内容があるのでしょうか。法語:文字通り仏法語であるが、禅家独特の内容構成で、自己の極意を弟子、或いは同僚に披瀝したもので、墨跡としても真形を為すものです。 偈頌 […]
2020-06-12 / 最終更新日時 : 2020-06-12 タオ 禅と書のつながり 良寛の書、一行物は茶掛になる(3) 3. 書の伝来墨跡の伝来はその価値と関連してきます。これには二つの対象があり、すなわち禅家における伝来と、茶家における伝来とがある。 例えばかの無準師範の墨跡「潮音堂」は、誠一国師が博多承天寺創立に際し、師から送られてき […]
2020-06-11 / 最終更新日時 : 2020-06-12 タオ 禅と書のつながり 良寛の書、一行物は茶掛になる(2) 2. 次は内容墨跡が床の間にかかっていたら、筆者の次は内容です。「白雲流水共に依々たり」白い雲と流れる水が、ともにぼんやりと見える。のんびりとした光景が広がっているようです。 第三は、筆勢になります。筆勢をいかに見るかは […]
2020-06-10 / 最終更新日時 : 2020-06-10 タオ 禅と書のつながり 良寛の書、一行物は茶掛になる(1) 1.白雲流水共に・・・良寛の一行書きです。 阿部家に所蔵されている一幅です。 釈文は「白雲流水共に依々」 茶道具としての墨跡の存在価値は極めて重いものがあります。東山時代から室町末期に移り、次第にその役割を増した墨跡は […]
2020-06-09 / 最終更新日時 : 2020-06-09 タオ 禅と書のつながり こんな時こそ「愛語」(5) 5. 愛語を書いてみる最後に、道元は次のような注釈をつけています。「この四つの実践徳目ー布施・愛語・利行・同時ーの一つ一つが、それぞれ四つの実践徳目を具備しているから、合計で十六の実践徳目になる」 つまり、布施をするとき […]
2020-06-08 / 最終更新日時 : 2020-06-08 タオ 禅と書のつながり こんな時こそ「愛語」(4) 4.修行の心構えとは?修行にどのような心構えで臨めばよいのか、を示したのが「菩提薩埵四摂法」の巻です。ここで道元は、出家者も在家者も含め、歩み続ける者(=菩提)が実践すべき四つの徳目を挙げています。 それが、布施・愛語・ […]
2020-06-07 / 最終更新日時 : 2020-06-07 タオ 禅と書のつながり こんな時こそ「愛語」(3) 3. 「正法眼蔵」を著した道元禅師のこと道元は、正治二年(1200)に生まれました。以前は父を源通親、母を伊子(松殿基房の娘)とする説もあります。しかし近年の研究では、大納言になられた堀川(源)通具公(1171〜1227 […]
2020-06-06 / 最終更新日時 : 2020-06-06 タオ 禅と書のつながり こんな時こそ「愛語」(2) 2.愛語の全貌良寛が「正法眼蔵」の中でとりわけ感銘を受けたと思われる「愛語」なので、下記に掲載していない前半を記します。 「愛語ト云フハ、衆生ヲ見ルニ、マヅ慈愛ノ心ヲオコシ、顧愛ノ言語ヲホドコスナリ。ホヨソ暴悪ノ言語ナキ […]
2020-06-05 / 最終更新日時 : 2020-06-05 タオ 禅と書のつながり こんな時こそ「愛語」(1) 1.良寛さんが書いた「愛語」 言葉は、人の心に寄り添う優しい春の風である時も、荒れ狂う暴風のように激しく迫る時もあります。それは、いかようにもその人によって、変わるのではないでしょうか。 上の「愛語」は、曹洞宗を開かれた […]