2021-09-16 / 最終更新日時 : 2021-09-16 タオ 琴線にふれる 「西江月」蘇軾を(1)董其昌に倣う 1.詞と詩 詞は詩と異なり、一句の字数が一定ではありません。詞は中国の韻文の一つで、中唐の頃起こり、晩唐に文学的に高められ、宋代に広く流行して代表的な文学形態となりました。 音楽に合わせて歌うので、長短が揃わずに、平仄 […]
2021-09-15 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.また未練が 「よしさらば さてやまばやと 思ふより 心よわさの またまさるかな」 選字は、「よし佐ら盤さてやま者や登於毛ふよ 利こヽ路よわ佐農ま多満さる可な」 歌意は、さあ、それならば、いっそ辞めてしまいまし […]
2021-09-14 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.あの人の面影が 「つねよりも 面影にたつ ゆうべかな 今やかぎりと 思ひなるにも」 選字は、「徒年よ利毛於も可希に多つゆふ遍かな いまや可きりとお裳日那る耳毛」 歌意は、いつもより、あの人の姿が心の中に浮 […]
2021-09-13 / 最終更新日時 : 2021-09-12 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.こちらの期待にそぐわず この頃、資盛の気持ちがわからなくなり、 「人の心の思ふようにもなかりしかば、『すべて知られず知らぬむかしになしはててあらむ』など思ひし頃」 選字が、「人のこヽろ乃於もふやう爾毛な可りし可八 […]
2021-09-12 / 最終更新日時 : 2021-09-11 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.賀茂神社の冬の月 時代によって、景色やそれを彩る季節の移ろいに対する美しさが変化していきました。源氏物語では、「冬の月の美しさ」は取るに足らないものとされていましたが、平安時代後期になると「花もみじの盛り」よりもすば […]
2021-09-11 / 最終更新日時 : 2021-09-11 タオ 思慕の情 恋人の愛情が信じられず(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.出家した兄を思う 建礼門院右京大夫の兄は尊円法師で、比叡山に修行で籠っていました。「せうとなりし法師の、ことにたのみたりしが、山深くおこなひて、みやこへも出でざりし頃、雪のふりしに いかばかり 山路の雪の ふかから […]
2021-09-10 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(5)建礼門院右京大夫集から 5.月に朝顔 「有明の 月にあさがほ 見しをりも わすれがたきを いかでわすれむ」 選字は、「阿利あ希の月耳あ佐可本見 しを理毛王数連可多支越い 家て須れ無」 歌意は、「夜が明けてきて、まだ月が見える […]
2021-09-09 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(4)建礼門院右京大夫集から 4.身の上を知らない 「身のうへを げにしらでこそ あさがほの 花をほどなき ものといひけめ」 選字は、「みのう遍越け爾し羅てこ處 あ佐可本の花乎ほと奈き裳の東 い飛希め」 歌意は、私たちの身の上を本 […]
2021-09-08 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(3)建礼門院右京大夫集から 3.あれこれと思いつづけ 「『人をも花が、げにさこそおもひけめ、なべてはかなきためしにあらざりけ る』など、思いひつづけらるることのみさまざまなり。」 選字は、「人乎毛花は介耳佐こ處於裳ひ希め なへては可な […]
2021-09-07 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(2)建礼門院右京大夫集から 2.山里のあさがほ 資盛との思い出のもう一つは、あさがほの咲く山里。「山里なるところにありしをり、艶なる有明に起き出でて、まへちかき透垣に咲きたりしあさがほを、『ただ時のものさかりにこそあはれなれ』とて見しこともただいま […]