前赤壁賦を臨書して(3)蘇軾の意を汲む

3.明月の詩を

前赤壁賦 蘇軾筆 祥香臨

釈文:「誦明月之詩、歌窈窕之章。少焉月出于東山之上、徘
    徊於斗牛之間。」

書き下し文は「明月の詩を誦し、窈窕の章を歌う。しばらく
       にして月東山の上に出で、斗牛の間に徘徊
       す。」

現代語にすると「『明月』の詩を口ずさんだり、『窈窕』の一段をぎんじたりした。やがて、月が東の山にのぼり、星座の斗宿と牛宿のあたりへゆっくり移った。」

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社