蘇軾にみる精神性(9)黄州寒食詩巻より

9.どこが違うだろう

黄州寒食詩巻 蘇軾筆 祥香臨

釈文:「何殊病少年
    病起頭已白」

書き下し文は「何ぞことならんや 病める少年の
       病より起てば 頭 已に白きに」

現代語にすると「どこが違っているだろうか、病気の少年が
治って起き上がると、すっかり白髪になっていたのと。」

「年」の下の「子」は消し印があり、誤りであることがわかるが、そのまま保存している。

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社