2021-05-31 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(1)紅葉の頃に北の方より 1.紅葉につけて 釈文: 三位中将維盛の上のもと より、紅葉につけて、青も みぢの薄様に 君ゆゑは をしき軒端の紅葉をもをしからでこそ かくをりつれ 選字は、「三位中将維盛の上農も登 よ利紅葉爾つ希て […]
2021-05-30 / 最終更新日時 : 2021-05-28 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(5)酒徳頌を董其昌が書く 5.董其昌の目指したところ 董其昌は、顔真卿の多宝塔碑を若きに日に学び、虞世南に進みました。しかし、賞鑑家の項元汴(こうげんべん)のもとで歴代の真跡を目にし、王羲之の官奴帖真跡を見るに及んで大いに得るところがありました。 […]
2021-05-29 / 最終更新日時 : 2021-05-28 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(4)酒徳頌を董其昌が書く 4.物の数に入らない 「焉如蜾蠃之与螟 蛉」読み下し文は、「蜾蠃(から)の螟蛉(めいれい)と与(とも)にするが如し。」 「蜾蠃」:ジガバチ「螟蛉」:青虫 現代語にすると、「ジガバチと青虫のように物の数にも入らないのであっ […]
2021-05-28 / 最終更新日時 : 2021-05-27 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(3)酒徳頌を董其昌が書く 3.二人の論争は 「二豪侍側」読み下し文は、「二豪の側(かたわら)に侍(じ)すること」 「二豪」:二人の貴人。身分の高い家柄の若者と高貴有徳の人。現代語では、二人の貴人が側ではべって論争を仕掛けても。*① ここでは、字を […]
2021-05-27 / 最終更新日時 : 2021-05-27 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(2)酒徳頌を董其昌が書く 2.長江や漢水 「焉如江漢之載浮萍」読み下し文は、「江漢(こうかん)の浮萍(ふへい)を載(の)するが如し。」 「江漢」:長江と漢水。漢水も大河の名。「浮萍」:うきくさ。*①現代語にすると、長江と漢水のような大河の上に、浮 […]
2021-05-26 / 最終更新日時 : 2021-05-26 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(1)酒徳頌を董其昌が書く 1.万物が乱れるさま 大人先生のありようが語られます。「俯観萬 物擾々」 読み下し文は、「俯して萬物の擾々たるを観ること」「俯観」:見下ろしてみる。「擾々」:さわぎ乱れるさま。 現代語にすると、「うつむいて、万物の乱れる […]
2021-05-25 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(5)董其昌の酒徳頌から 5.般若心経の一節 先の大人先生の様子を読み、般若心経の一節を思い出しました。その中に、「無眼耳鼻舌身意。無色聲香味触法」とあります。 心経では、この一節に、「仏教の世界観と物語る『三科の法門』・・すなわち『一切は空なり […]
2021-05-24 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(4)董其昌の酒徳頌から 4.肌を刺す寒暑 「不覺寒暑之 切肌、利欲之感 情」読み下し文は、「寒暑の肌に切に、利欲の情に感ずるを覺(おぼ)えず。 「不覺」:感じない。「寒暑之切肌」:寒暑が肌を刺す。「利欲之感情」:利欲によって心が動かされる。*① […]
2021-05-23 / 最終更新日時 : 2021-05-23 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(3)董其昌の酒徳頌から 3.目をこらしても 「熟視 不覩泰山之形」 読み下し文は、「熟視(じゅくし)すれども泰山の形を覩(み)ず」「塾視」:目を凝らして見る。「不覩」:目に入らない。「覩」は「睹」の古字。 「泰山之形」:泰山のすがた 「泰山」と […]
2021-05-22 / 最終更新日時 : 2021-05-21 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 利欲と感情(2)董其昌の酒徳頌から 2.耳をすましても 「静 聴不聞雷霆 之聲」 読み下し文は、「静聴(せいちょう)すれども雷霆(らいてい)の聲を聞かず」「静聴」:静かにじっと聞き入ること。「雷霆之聲」激しい雷の音。*① 現代語にすると、「耳をすましてじっ […]