2021-08-03 / 最終更新日時 : 2021-08-02 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.感動的だったと聞く賀茂の祭り 話は変わりまして、賀茂の祭りに行けなかった建礼門院右京大夫が残念だったわという詞書です。 「安元といひしはじめの年の冬、臨時の祭りに、宮の上の御つぼねへ のぼらせ給ふ御供に、さはあること […]
2021-08-02 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.日ごとに荒れゆく住まい さらに、日毎に荒れてゆく住まいの様子を歌います。 「日にそへて あれゆく宿を 思ひやれ 人をしのぶの 露にやつれて」 選字は、「ひ爾曽遍弖あれゆ具やとを 於も日や連人越志能布の露 […]
2021-08-01 / 最終更新日時 : 2021-08-01 タオ 思慕の情 夫を恋しく偲ぶ歌(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.涙のつらら 前回、大納言成親の流罪を悼んで建礼門院右京大夫が京極殿に歌をおくりました。そのお返しの歌です。 「床のうへも 袖も涙の つららにて あかす思ひのやるかたもなし」 選字は、「登このう遍も處傳毛なみ多の […]
2021-07-31 / 最終更新日時 : 2021-07-29 タオ 読み書き詩歌 書いてみたい季節の詩歌(2)夏の句 2.短か夜 久保田万太郎の俳句 「短か夜のあけゆく水の匂かな」 久保田万太郎は、小説家・劇作家・俳人。俳号は傘雨。永井荷風に師事し、江戸下町の情趣と義理人情を独自に描きました。 作者の代表作といわれる、芝居の一段落『短夜 […]
2021-07-30 / 最終更新日時 : 2021-07-29 タオ 読み書き詩歌 書いてみたい季節の詩歌(1)夏の句 1.夏の月 「蛸壺や はかなき 夢を夏の月」 芭蕉「猿蓑」 「夏の月」「明石夜泊」の前書。大意は、夏の月が海上を照らしているが、蛸は、海底で引き上げられるのも知らない。タコは壺の中でひと時の夢を見ていることだろう。 […]
2021-07-29 / 最終更新日時 : 2021-07-26 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(5)荘子を書く 5.養生の道 牛の解体が終わった後の様子を語ります。 「提刀而立為之四 顧、為之躊躇満志、善刀 而蔵之、文惠君曰、善哉吾 吾聞庖丁之言、得養生焉」 大意は、牛刀を提げて立ち上がり、四方を見回し、しばらく去り難く佇ん […]
2021-07-28 / 最終更新日時 : 2021-07-26 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(4)荘子を書く 4.視線は集中して ただ、そうやすやすとできるわけではない、ということを庖丁は語ります。 「雖然毎於族、吾見其難為、怵然 為戒、視為止、行為遅、 動刀甚微、(言桀)然己解如土 委地」 大意は、しかしながら、私は筋や […]
2021-07-27 / 最終更新日時 : 2021-07-26 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(3)荘子を書く 3.刃先をすきまへ 料理人は、十九年も長きにわたり牛刀を使っても、今研いだばかりの切れ味であるという。その理由が明かされます。 「彼節者有間、而刀刃 者无厚、以无厚入有 間、恢恢乎其於遊刃必 有餘地矣、是以十九年 而刀 […]
2021-07-26 / 最終更新日時 : 2021-07-25 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(2)荘子を書く 2.牛刀の刃先は今研いだばかりのよう いかに巧みに庖丁が牛を捌くかが語られます。 「枝経肯綮 之未嘗、而況大コ乎良庖歳更 刀割也、族庖月更刀折也、今臣 刀十九年矣、所解數千牛矣 而刀刃若新發於(といし)」 大意 […]
2021-07-25 / 最終更新日時 : 2021-07-25 タオ 生命を養う 料理人の話を聞いて君子は(1)荘子を書く 1.牛を目で見ていない 庖丁(料理人)は、手先の技にまさる道を求めているのです、と語っていました。「方今之時、臣以神遇、而不以目視、 官知止而神欲行、依乎天理批 大郤、導大(款+ウ冠)、因其固然」 大意は「この頃では、私 […]