2021-06-17 / 最終更新日時 : 2021-06-17 タオ 万物斉同 自分の存在を忘れる(1)荘子・物を斉しくする 1.対立や差別は 人々が、現実世界の中に、大小・長短・彼此・善悪・美醜・生死などといったさまざまな対立や差別を認めているのは、なぜでしょうか。荘子はこう考えます。それは、人間のかってな認識や判断であって、真実のすがたでは […]
2021-06-16 / 最終更新日時 : 2021-06-14 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(10)建礼門院右京大夫集を書く 10.後にもなつかしく思い出され 釈文:「うれしくも こよひの友の 数にいりて しのばれしのぶ つまとなるべき」 と申ししを、『われしも、わきてしのばるべきことと心やりたる』など、この人々の笑はれしかば、『いつかは […]
2021-06-15 / 最終更新日時 : 2021-06-14 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(9)建礼門院右京大夫集を書く 9.心の留めないで 自分のように歌も詠めない者はどうしよう、などと語っていた権亮がついに詠んだ歌です。釈文「心とむな 思ひいでそと いはむだに こよひをいかが やすぐ忘れむ」 選字は「こヽ路とんな於も飛いてそ登 い […]
2021-06-14 / 最終更新日時 : 2021-06-12 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(8)建礼門院右京大夫集を書く 8.歌を詠めないものは 皆さん、なんでもいいから歌を書きなさい、と隆房に促され、もじもじと尻込みしていたのは権亮経盛です。あからさまに、こう言います。 釈文「権亮は、『歌もえよまぬ者はいかに』といはれしを、なほせめられて […]
2021-06-13 / 最終更新日時 : 2021-06-12 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(7)建礼門院右京大夫集を書く 7.心にとどめて 隆房が硯を持ってこさせて、自らの扇に書いた歌が次に示されます。「かたがたに 忘らるまじき こよひをば たれも心に とどめてを思へ」 選字は、「か多か堂にわ春羅流まし支 こよひを者たれ毛こヽ路爾登 […]
2021-06-12 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(6)建礼門院右京大夫集を書く 6.皆に歌を 釈文:「少将、かたはらいたきまで詠じ誦じて、すずりこひて、『この座なる人々、なにともみな書け』とて、わが扇に書く」 選字は、「少将可多はらい堂支まて詠し 春ん志て数ヽりこひ弖この座 なる人〃 […]
2021-06-11 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.今宵のお遊びは 隆房殿がお帰りになる前に興に乗り、皆様にご提案されます。釈文:「隆房出しに、『ただにやは』とて、扇のはしを折りて、書きてとらす。 かくまでの なさけつくさで おほかたに 花と月とを ただ見ましだ […]
2021-06-10 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.花は散るも散らずも 朗詠の声や管弦の音が響き、夜も更けていきます。しかし、それだけでは終わらず、帰りがたい様子が描かれます。 釈文:「あけがたまでながめしに、花は散り散らずおなじにほひに、月もちとるにかすみあひつつ、 […]
2021-06-09 / 最終更新日時 : 2021-06-06 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.遊びをし尽して 釈文:「内より隆房の少将の、御文もちてまゐりたりしを、やがてよびて、さまざまのことどもつくして、のちにはむかし今の物語などして」 選字は、「内よ里隆房農少将の御文もちてまゐ り多利志越や可弖よ […]