2022-06-03 / 最終更新日時 : 2022-06-02 タオ 思慕の情 あの人はどこでこの月を眺めているのだろうか(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.言いようのない気持ちで 作者は言いようのない気持ちにこのまま耐えていけるだろうか、と思います。詞書:「いはむかたなき心ちにて、秋深くなりゆくけしきに、ましてたへて あるべき心ちもせず。」 選字は、「い者む可た奈 […]
2022-06-02 / 最終更新日時 : 2022-06-05 タオ 思慕の情 あの人はどこでこの月を眺めているのだろうか(2)建礼門院右京大夫集を書きながら 2.生きている身が これまでにないほどの体験をして、生きている身がつらく詠んだ歌が、釈文「またためし たぐひも知らぬ 憂きことを 見てもさてある 身ぞうとましき」 選字は、「ま多ヽ免した具日裳志らぬ憂 記こと […]
2022-06-01 / 最終更新日時 : 2022-06-01 タオ 思慕の情 あの人はどこでこの月を眺めているのだろうか(1)建礼門院右京大夫集を書きながら 1.出家をすることも 建礼門院右京大夫は、京の都に戦乱の嵐が吹き荒れて、これまで親しくしていた公達たちが追われ西国へ落ちていく様子を目の当たりにします。最愛の恋人とはいつとは知らされないままに会うことができず、離れ離れに […]
2022-05-31 / 最終更新日時 : 2022-05-30 タオ 人々の交わる世の中で 翼がないのに自然にまかせて飛ぶとは(5)荘子より 5.万物を感化する道 人々が慕い、万物を感化する道を説きます。 「而況人乎是萬物之 化也禹舜之紐也伏戯几遽(草冠)之 所行終而況散焉者乎」 書き下し文は、「而るを況んや人をや。是れ万物の化なり。禹・舜の紐とせし所なり、伏 […]
2022-05-30 / 最終更新日時 : 2022-05-30 タオ 人々の交わる世の中で 翼がないのに自然にまかせて飛ぶとは(4)荘子より 4.空虚な心に光がさし 自然にまかせて、翼なしに飛ぶ者のことをさらに述べます。 「瞻彼闕者虚室生白吉祥止 夫且不止是之謂坐馳夫 徇耳目内通而外於心知鬼神 将来」 書き下し文は、「彼の闕(空)を瞻(み)る者は、虚室に白を生 […]
2022-05-29 / 最終更新日時 : 2022-05-28 タオ 人々の交わる世の中で 翼がないのに自然にまかせて飛ぶとは(3)荘子より 3.天の世界の仕事では 「為人使易以偽 為天使難以偽聞以有翼飛者矣未 聞以无翼飛者也聞以有知知者矣未 聞以无知知者也」 書き下し文は、「人の使と為れば偽を以し易く、天の使と為れば偽を以し難し。有翼を以て飛ぶ者を聞くも、未 […]
2022-05-28 / 最終更新日時 : 2022-05-28 タオ 人々の交わる世の中で 翼がないのに自然にまかせて飛ぶとは(2)荘子より 2.意見が用いられるようなら 「若能入遊其 樊而无感其名入則鳴不則止无 門无毒一宅而寓於不得己則幾矣 絶迹易无行地難」 書き下し文は、「若能く入りて其の樊に遊び、而も其の名に感(うご)くことなく、入れらるれば則ち鳴り、入 […]
2022-05-27 / 最終更新日時 : 2022-05-27 タオ 人々の交わる世の中で 翼がないのに自然にまかせて飛ぶとは(1)荘子より 1.私自身の存在が 「荘子・人間世篇」の中で、弟子の顔回は孔子に、ひどく荒れて乱れた国の皇帝を正すために会いに出かけたいと言います。孔子はあれこれと提案する顔回に対し、心斎であれと助言をします。すると、顔回は 「顔回曰回 […]
2022-05-26 / 最終更新日時 : 2022-05-23 タオ 思慕の情 夢の中で夢を見ているような(4)建礼門院右京大夫集から 4.仏に向かって 「人にも物もいはれず、つくづくと思ひ続けて、胸にも余れば、仏に向ひたて まつりて、泣き暮すほかのことなし。」 選字は、「人に毛物 裳い者禮春つ具ヽヽ登思ひ徒ヽ介て む年耳も阿ま […]
2022-05-25 / 最終更新日時 : 2022-05-23 タオ 思慕の情 夢の中で夢を見ているような(3)建礼門院右京大夫集から 3.情けを知る人は誰も 「さすが心あるかぎり、このあはれをいひ思はぬ人はなけれど、かつ見る 人々も、わが心の友はたれかはあらむとおぼえしかば」 選字は、「さ須可こヽ路あるか支里こ能阿者連 をい飛於も者ぬ人者奈希れ […]