2022-07-28 / 最終更新日時 : 2022-07-28 タオ 古筆の美しさ 雄大で勢いのある仮名の古筆(3)今城切を臨書して 3.貞観の御時 三行目の詞書は 「貞観の御時、『万葉集はいつばかりつくれるぞ』と問はせたまひければ、 よみたてまつりける 文屋有季」 選字は、「貞観御時万葉集者いつ者可利徒 久れる曽とヽ者世多万日(介)れ者よ […]
2022-07-27 / 最終更新日時 : 2022-07-27 タオ 古筆の美しさ 雄大で勢いのある仮名の古筆(3)今城切を臨書して 3.古今和歌集雑歌下 実際に、『古今和歌集』巻第十八・雑歌下を見ていきましょう。「忘られん時しのべとぞ 浜千鳥 行くへも 知らぬ後をとヽむる」 選字は、「わ須られ无ときしのへと曽者万ちと利 ゆ久ゑ毛しらぬあとを […]
2022-07-26 / 最終更新日時 : 2022-07-26 タオ 古筆の美しさ 雄大で勢いのよい仮名の古筆(2)今城切を臨書して 2.藤原教長とは 筆者は藤原教長(1109-)、平安末期の歌人で能書家。父は正二位大納言藤原忠教、母は、源俊明の女。崇徳院近臣歌人だったが、保元の乱によって常陸国に流され出家して観蓮(かんれん)と号しました。 その後許さ […]
2022-07-25 / 最終更新日時 : 2022-07-26 タオ 古筆の美しさ 雄大で勢いのよい仮名の古筆(1)今城切を臨書して 1.今城切とは 平安時代の名作、古今和歌集といえば「高野切」を思い浮かべる方も多いでしょう。「高野切」は平安中期の流麗で優美な仮名として代表的ですが、今回ご紹介する「今城切」は力強く骨力にあふれています。 「今城切」は大 […]
2022-07-24 / 最終更新日時 : 2022-07-23 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの手紙(5)建礼門院右京大夫集から 5.先立たれたご兄弟のことなど そして最後に先立たれたご兄弟方のことを思って、「あるほどが あるにもあらぬ うちになほ かく憂きことを 見るぞかなしき」 歌の選字は、「あ流本と可阿る爾裳あ羅ぬう遅二 那本可久 […]
2022-07-23 / 最終更新日時 : 2022-07-23 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの手紙(4)建礼門院右京大夫集から 4.今は全部 資盛からの直筆の歌、二首目は「今はすべて なにのなさけも あはれをも 見もせじ聞きも せじとこそ思へ」 選字は、「いま者須遍て那耳農奈沙介毛 阿者れをも見勢もせし聞支毛勢 しとこ楚思へ」 歌 […]
2022-07-22 / 最終更新日時 : 2022-07-22 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの手紙(3)建礼門院右京大夫集から 3.物思いをやめようとしても 資盛から三首贈られた中の最初の一首が、「思とぢめ 思ひきりても たちかへり さすがに思ふ ことぞおほかる」 選字は、「於も日と地免思ひ支りて毛た遅可 遍利佐春可耳お裳布こ所 […]
2022-07-21 / 最終更新日時 : 2022-07-20 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの手紙(2)建礼門院右京大夫集から 2.まめやかに 資盛は、作者へどのような気持ちで手紙を書き送ったのでしょうか。「かへすがへす思ひとぢめぬる心ちにてなむ、まめやかにこのたび ばかりぞ申しもすべき』とて」 選字は、「可遍春 かへ寸思ひと遅免ぬる心ち […]
2022-07-20 / 最終更新日時 : 2022-07-18 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの返事(1)建礼門院右京大夫集から 1.うれしそうに ついに資盛から返事がきました。資盛も嬉しかったのでしょう。 「など申したりし返事、さすがにうれしき由いひて、『今はただ身の上も今日明日 のことなれば、」 選字は、「など申し多梨志へ無事さ須可二 […]
2022-07-19 / 最終更新日時 : 2022-07-18 タオ 思慕の情 あなたと私が同じ世にいることは(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.お気持ちをお察して 先に自ら命を絶ったご兄弟たちのことを言って、 「思ふことを 思ひやるにぞ 思ひくだく 思ひにそへて いとどかなしき」 選字は、「おも婦こと越思日や類耳曽於もひ具 堂久思比二楚遍ていとヽか […]