ゆれ動く心を胸に抱きつつ(1)建礼門院右京大夫集より

1.橘の木に訊ねてみたい

建礼門院右京大夫集 祥香書

懐かしい思い出が残る橘の木を前にして、
釈文:「とまづ思ひやらるる。この見る木は、葉のみ繁りて色も
    さびし。」

選字は、「と満つ思ひやら流ヽこの見る木者葉の
     みし希利て色裳佐日志」

大意は、「と案じられるます。今見ている橘の木は、葉だけが繁
     って花も実もなくて寂しいものです。」

 参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社