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書・森田 祥香

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タオ

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2020-11-29 / 最終更新日時 : 2020-11-21 タオ 思慕の情

恋人が離れていくのが辛いわけではないの(4)建礼門院右京大夫集

4.鶯は何をしに来たの 鶯の鳴き声を聞いて詠んだ歌が、 「ものおもへば 心のはるも しらぬ身に  なにうぐひすの 告げにきつらむ」 用字は、「毛の於裳遍盤こゝろ能者るも志ら     ぬみ璽な耳有倶ひ寸のつ介二     記 […]

2020-11-28 / 最終更新日時 : 2020-11-21 タオ 思慕の情

恋人が離れていくのが辛いわけではないの(3)建礼門院右京大夫集

3.元彼が目の前にちらちらして 作者の心の内が吐露される箇所です。  「かけはなれいくは、あながちにつらきかぎりにしもあらねど、」 かつての恋人と疎遠になっていくのは、それほどつらいわけではないの  「なかなか目にちかき […]

2020-11-27 / 最終更新日時 : 2020-11-21 タオ 思慕の情

恋人が離れていくのが辛いわけではないの(2)建礼門院右京大夫集

2.橘の香をかぐと・・ 古今集(夏)の歌に「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」(読み人知らず)があります。この歌が念頭にあったのでしょう。  「心ありて 見つとはなしに たちばなの  にほひをあやな袖にしめつ […]

2020-11-26 / 最終更新日時 : 2020-11-21 タオ 思慕の情

恋人が離れていくのが辛いわけではないの(1)建礼門院右京大夫集

1.秋の月が明るい夜 物思いにひたる秋の夜、月の明るい夜に詠んだ歌です。  「名に高き ふた夜のほかも 秋はただ  いつもみがける 月のいろかな」 用字は、「な璽多か支希堂よのほ可裳     秋盤多ゝい徒毛み可希流つ支  […]

2020-11-25 / 最終更新日時 : 2020-11-16 タオ 思慕の情

秋の虫の音も愁いを帯びて(5)建礼門院右京大夫集

5.夕暮れの空も 秋の夕暮れの空は、はっきりしなくて、どんよりとしている。つい、あの人の心の内みたいね、と思う作者です。  「物思へ なげけとなれる ながめかな  たのめぬ 秋のゆふぐれの空」 用字は、「毛能於裳へ奈希ゝ […]

2020-11-24 / 最終更新日時 : 2020-11-16 タオ 思慕の情

秋の虫の音も愁いを帯びて(4)建礼門院右京大夫集

4.つゆに濡れた花薄は・・ 露に濡れた花薄は私の姿に似ているわ、と悲しみにふさぐ建礼門院右京大夫です。   「露の奥 をばなが袖をながむれば   たぐふ涙ぞ やがてこぼるる」 用字は、「徒ゆのお久尾花可處てを那か     […]

2020-11-23 / 最終更新日時 : 2020-11-16 タオ 思慕の情

秋の虫の音も愁いを帯びて(3)建礼門院右京大夫集

3.もの思ひのころ 秋になれば、日も短くなりなんとなく心細くなる頃ですが、とりわけ建礼門院右京大夫にとって、さまざまな思いがわきおこってきます。     「つねよりも思ふことある頃、尾花が袖のつゆけきを     ながめい […]

2020-11-22 / 最終更新日時 : 2020-11-16 タオ 思慕の情

秋の虫の音も愁いを帯びて(2)建礼門院右京大夫集

2.去りゆく秋を想うきりぎりす きりぎりすも去りゆく秋を慕っているのでしょうそして「飽き」てしまったの、と詠んだ歌です。   「床なるる枕のしたを ふりすてて   秋をばしたふ きりぎりすかな」 用字は、「東こ那るゝ萬久 […]

2020-11-21 / 最終更新日時 : 2020-11-16 タオ 思慕の情

秋の虫の音も愁いを帯びて(1)建礼門院右京大夫集

1.きりぎりすはコオロギと呼ばれていた 恋などするまいと固く心に決めていたのに、不意をつくようにして、建礼門院右京大夫の気持ちをとらえたお方は、平資盛と言われています。 これまでは、華やかな宮中の暮らしに生き生きとした描 […]

2020-11-20 / 最終更新日時 : 2020-11-15 タオ 思慕の情

恋などするまいと思っていたのに(5)建礼門院右京大夫集

5.私の心もくもりがち 実家に戻って、ぼんやりこずえを眺めていると、弱々しい夕日と時雨を見て、すっかり気持ちが沈んでしまった建礼門院右京大夫が詠んだ歌が、   「夕日うつるこずゑの色のしぐるるに   心もやがて かきくら […]

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