俊成卿女家集を書いて味わう(6)-月花五十首を-
6.現代風によむと
「琵琶湖にて春に霞の波が立ち 風が桜の花びらみたす」
参考歌は「桜さく比良の山風吹くまヽに花になりゆく志賀の浦波」(千載集春下)
鑑賞:「志賀」は枕詞。琵琶湖南西岸一帯の古称。万葉集にも「さざなみの志賀の大わだ淀むとも」元本においても「志賀」は漢字で書かれている。
どれを漢字で書き、何を変体かなにするかは、かな書を構成する上で腕の見せどころだろうが、こうした地名や枕詞には留意したい。
参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店


