懐素『自叙帖』を書いて(12)-小楷と草書-

12.その事を
釈文:「錯綜其事。遺編絶簡」

鑑賞:「綜」やわらかい書線で書かれているが、糸偏の微妙な筆圧の強弱は見応えがある。随所に筆を起こして変化に富んだ線を生んでいる。

「其事」シンプルな字形を連綿しながら動きを出して、「事」の終画で筆圧をかけて次の字へ筆意をつなげている。

参考文献:自叙帖 懐素 二玄社