俊成卿女の和歌(2)-新古今和歌集より-

2.面影のかすめる月ぞ
釈文:「面影のかすめる月ぞ 宿りける 春や昔の袖の涙に」

選字は「お裳可けの可須免る つき處宿利希類 春やむ可し能袖農 那み多耳」

歌意は「あの人の面影がほのかに浮かんでくるようなかすんだ月が、私の袖に宿っている。春は昔のままで、何も変わらないのに、あの人だけが変わってしまった」

参考文献:和歌の解釈と鑑賞事典 井上宗雄他編 笠間書院