和泉式部日記を書く-山寺に-(1)

1.たちのぼる
釈文:「山寺のこもりたるに、人の葬送したるを見て『たちのぼる けぶりにつけて おもふかな いつまたわれを 人のかく見む」

選字は「山寺爾こ裳り多留に人農葬送し多流を見弖『多遅農本る希婦利爾つ佐亭おもふ可那 移つま堂われを飛との閑久見無』」

歌意は「立ちのぼっている向こうの山の煙を見ると、つくづく思われる。わたしもいつかあのように一筋の煙となって、誰かがながめることとなるのだろうか。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社