2022-11-20 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(2)建礼門院右京大夫集より 2.五月でなくても 釈文:「こととはむ 五月ならでも たち花に むかしの袖の 香はのこるやと」 選字は、「こ度ヽ者無佐つ支奈羅て毛多遅花 耳む可志能袖の香は農こ類やと」 歌意は、「橘の木にたずねたいのです。 […]
2022-11-19 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(1)建礼門院右京大夫集より 1.橘の木に訊ねてみたい 懐かしい思い出が残る橘の木を前にして、釈文:「とまづ思ひやらるる。この見る木は、葉のみ繁りて色も さびし。」 選字は、「と満つ思ひやら流ヽこの見る木者葉の みし希利て色裳佐日志」 […]
2022-11-18 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(6)建礼門院右京大夫集から 6.宮中の橘も 釈文:「立ちなれし み垣のうちの たち花も 雪と消えにし 人や恋ふらむ」 選字は、「立地奈連しみ可支のう遅能多ち花毛 遊きと消え耳志恋布ら無」 歌意は、「慣れ親しんだ宮中の橘も、雪のごとく消 […]
2022-11-17 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(5)建礼門院右京大夫集から 5.たった今 釈文:「といひしをり、ただ今とおぼえて、かなしきことぞ いふかたなき。」 選字は、「とい日志越利多ヽ今と於本 え傳閑奈し支こ登所い布可堂那き」 大意は、「と資盛が言われた時のことが、たった今の […]
2022-11-16 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(4)建礼門院右京大夫集から 4.どうして手折ったのですか 釈文:「『などそれをしもおられけるにか』と申ししかば、『わ が立ち馴らす方の木なれば、契りなつかしくて』 選字は、「なと處れを志 裳越ら連計る爾かと申し可盤わ可 立 […]
2022-11-15 / 最終更新日時 : 2022-11-18 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(3)建礼門院右京大夫集から 3.略装の資盛は 釈文:「大内にて雪のいと高くつもりたりしあした、宿直姿の萎 ばめる直衣にて、この木に降りかかりたりし雪を、さな がら折りて持ちたりしを」 選字は、「大内爾て雪のいと多可九つも里た利し あ志多宿直 […]
2022-11-14 / 最終更新日時 : 2022-11-17 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(2)建礼門院右京大夫集から 2.橘の木に雪が 釈文:「そともを立ち出でてみれば、橘の木に雪深くつもりたる を見るにも、いつの年ぞや」 選字は、「處と裳多遅出てヽ見連者橘の木二 雪深久つもりたる越美る二毛い徒の年所 や」 大意は […]
2022-11-13 / 最終更新日時 : 2022-11-14 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(1)建礼門院右京大夫集から 1.いい交わした人 釈文:「つくづくと行ひて、ただ一すぢに、見し人の後の世との み祈らるるにも、なほかひなきことのみ、思はじとて も、またいかがは。」 選字は、「徒久ヽヽ登行日て多ヽ一須遅耳見志 人農 […]
2022-11-12 / 最終更新日時 : 2022-11-12 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(8)建礼門院右京大夫集を書いて 8.関こえて 釈文:「関越えて いく雲ゐまで へだてねど 都には似ぬ 山おろしかな」 選字は、「勢支越えてい久雲井まて倍多て年と 都爾盤似ぬやま於ろ志可那」 大意は、「逢坂の関を越えて都を離れてはるばる雲井 […]
2022-11-11 / 最終更新日時 : 2022-11-12 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(7)建礼門院右京大夫集を書いて 7.逢坂の関 釈文:「関ひとつこそ越えぬるは、いくほどならじを、梢にひ びく嵐のおとも、都よりはことのほかに厳しきに」 選字は、「関ひと徒こ曽越えぬる者い久ほと奈羅志を 梢爾飛ヽ九嵐の音よ利者ことのほ可二盤 […]