2021-08-21 / 最終更新日時 : 2021-08-20 タオ 琴線にふれる 「蜀相」諸葛亮(1)杜甫の詩を書く 1.諸葛孔明の祠 上元元年(760)杜甫四十九歳の作で、その前年に成都についた作者が敬愛する孔明の廟に詣でたときに詠んだものです。 「丞相祠堂何處尋 錦官城外柏森森」 読み下し文は「丞相の祠堂 何れの処にか尋ねん […]
2021-08-20 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(5)漢詩を書く 5.流れにまかせて 『荘子』列御寇に「巧者労而知者憂、無能者無所求、 飽食而□遊、汎若不繋之舟、虚而□遊者」 読み下し文は、「巧者は労して知者は憂う。無能者は求むる所無く、飽食して□遊し、汎として繋がざる […]
2021-08-19 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(4)漢詩を書く 4.友に知らせてくれ 「為報洛橋遊宦侶 扁舟不繋與心同」 読み下し文は、「為に報ぜよ 洛橋 遊宦の侶 扁舟 繋がざること 心と同じ」 意味は、私のために知らせてくれ、洛陽の都の友へ。小舟を繋がずに流れにまか […]
2021-08-18 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(3)漢詩を書く 3.風景に託す思い 作者は、風景に自分の姿を託して詠みます。 「孤村幾歳臨伊岸 一鴈初晴下朔風」 読み下し文は、「孤村 幾歳か 伊岸に臨み 一鴈 初めて晴れて 朔風に下る」 意味は、ただ一つ残された村に […]
2021-08-17 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(2)漢詩を書く 2.川面に夕陽が 黄河に入ってからの情景が詠われます。 「寒樹依微遠天外 夕陽明滅亂流中」 読み下し文は、「寒樹は依微たり 遠天の外 夕陽は明滅す 乱流の中」 意味は、寒々とした木が遠い空の向こうにぼんや […]
2021-08-16 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(1)漢詩を書く 1.韋応物の漢詩を 「鞏洛より舟にて行きて黄河に入り事に即して府県の僚友に寄す」韋応物の七言律詩です。建中四年(783)、赴任するため舟で洛水から黄河に入ったときに詠った詩。 「夾水蒼山路向東 東南山豁大河通」 読み下し […]
2021-08-15 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(5)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 5.六の道に その歌は、釈文:「六の道を いとふ心のむくいには ほとけのくにに ゆかざらめやは」 選字は、「む徒の見遅乎い登布こヽ 路の牟久以爾は本と介の九二 耳ゆ可佐らめや盤」 歌意は、 […]
2021-08-14 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(4)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 4.なんと返事したら 大意は、藤原兼光が中納言の蔵人頭でらした頃、無患子を六つ包んでよこしたのですが、「なんと返事したら良いでしょう」と播磨の内侍が言われたので、 「むく」とは、ムクロジ科の落葉高木。種子は黒く固いので、 […]
2021-08-13 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(3)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 3.不思議な贈り物 「建礼門院右京大夫集」の詞書を下げて短い行としました。歌の部分は行頭を上げて三行書にしています。 詞書:「兼光の中納言の職事なりし頃、むくを六包みておこせたるに、『いかがいふべき』と播磨の内侍のいはれ […]
2021-08-12 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 情報 かな帖の面構成を考える(2)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 2.流れる書線 全体を見ると、書線が右から左へと流れているのがわかります。あっさりとした書き振りで淡々と進めています。 釈文は「わかヽりかるとき、女のもとにいひやりけることゞもかきあつめたるなり、おほやけごとさわがしうて […]