腕はどう動かしていますか(3)書道を始めて

3.枕腕とは

枕腕は、上の画像のように左手を右腕の下に置いて枕にするか、あるいは右手首を机につけて書く方法です。枕腕は小字を書く際に用います。特にかな古典の臨書の時は有効です。

ただ、腕と肘が机についているので、腕の活動が制約されてしまいます。そのため、大きな動きが必要な書には適さないのです。また、自運(自分で書くこと)で、かなを書く時はできるだけ腕と肘を浮かすように心がけると伸び伸びとした字が書けるようになります。

初めは、手がふるえたり、肘や腕がだるくなったり疲れたりしますが、繰り返すことにより、手に入ってくると思います。気をつけていただきたいのは、力の入れ具合です。これは、ご自分で会得するしかないのですが、順次、注意点を触れていくつもりです。

 参考文献:図解書法 閔祥徳 マール社