2021-01-21 / 最終更新日時 : 2021-01-17 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 鳳が下界を見ると(1)荘子を書く 1.鳳が見ているものは これからは、鳳の様子が語られます。 「其視下也亦若是 則已矣」 読み下し文は、「其の下を視るや、亦た是くの若くならんのみ。」ここで「已」は助字で意味はのみ、文末に置かれて、断定や強意・限定の語 […]
2021-01-20 / 最終更新日時 : 2021-01-15 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(5)荘子を書く 5.今、荘子を書くのは とらわれのない自由な世界とはどういうものでしょうか。「荘子においてめざされたものは、この人間社会の束縛から解放された絶対的な精神の自由であり、自然と冥合した魂の安らぎであった。」*①「荘子」は逍遙 […]
2021-01-19 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(4)荘子を書く 4.それとも遠く 空の青々した様は本物でしょうか、と問うた後でこうも問いかけます。 「其遠而無所至極邪」読み下し文は、 「其れ遠くして至極する所なければか。」 それとも遠くへだたって極まるところがないから、空が青々と見 […]
2021-01-18 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(3)荘子を書く 3.空の青は それでは、空の青はどこから来ているのでしょうか。 「天之蒼蒼其正色邪」 読み下し文は、「天の蒼蒼たるは其れ正色なるか。」「この青々とした大空の色はいったい本来の色なのだろうか。」と疑問を投げかけます。晴れ […]
2021-01-17 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(2)荘子を書く 2.生き物の息 内容は、「陽炎か塵埃か、たちのぼる宇宙の大気は、生き物たちの息が吹きあっているのだ。」リズミカルな文章がたたみかけるように、春の陽気の様を描き出しています。 気象情報へ容易にアクセスできる昨今では、空で大 […]
2021-01-16 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(1)荘子を書く 1.野馬とは 「野馬也塵埃也生物之 以息相吹也」 読み下し文は、「野馬や塵埃や、生物の息を以って相い吹くなり」「野馬」とは郭注によると、『野馬とは游気なり』とあり、成疎では、『青春の時、陽気発動し、はるかに薮沢の中を […]
2021-01-15 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(5)荘子を書く 5.荘子という人物 荘子は『史記』によると、姓が荘、名は周、字は子休といい、西紀前四世紀後半頃の戦国時代、生まれは宋国の蒙(河南)でした。青年時代には、漆園の役人であったが、仕官の心を棄て、生涯を思索と著述で過ごしました […]
2021-01-14 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(4)荘子を書く 4.六月の息とは 「九万里其里去以六 月息者也」読み下し文は「(上ること)九万里、去るに六月の息なり」ここで「六月の息」とは、六月は気が盛んであるから風が強い*①とあります。他に六ヶ月飛び続けて休息する*②と解する文 […]
2021-01-13 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(3)荘子を書く 3.三千里の波 「三千里搏扶 揺而上者」 読み下し文は「三千里扶揺に搏ちて上ること」 「扶揺」はつむじ風のことで、『釈文』には「上行の風」「吹き上げる暴風」とあります。 内容は、「(波が高まっていること)三千里、 […]
2021-01-12 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(2)荘子を書く 2.鳳が南へ行くと 前回に登場した「鵬」が出てきます。 「鵬之従南 冥也擊」 この「鵬」は大鳳で、その前は確か北にいて突然に形が変化していました。 また、「撃」は「激」と同じ意味で使われています。 『大鳳が南の果 […]