2023-10-19 / 最終更新日時 : 2023-10-20 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(4)蘇軾の書を 4.篆字は 釈文:「篆字若丹蛇。逸勢如飛翔。」 書き下し文は「篆字 丹蛇の若く、逸勢 飛翔せるが如し。」 鑑賞:「篆字」は篆体の文字。篆文。篆書。「篆」は書体の一つで大篆と小篆との併称。「篆」は大きく右上がりに書かれ動的 […]
2023-10-18 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(3)蘇軾の書を 2.糸を探して 釈文:「尋絲得隻鯉。中内有三元章。」 書き下し文は「糸を尋ねて双鯉を得、内に三元章有り。」 鑑賞:「三元」①天・地・人 ②道家では天・地・水をいう。「鯉」はひときわ大きく、特に魚偏が特徴的である。上の「隻 […]
2023-10-17 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(2)蘇軾の書を 2.朝にひらく 釈文:「朝披夢澤雲、笠釣清茫々。」 書き下し文は「朝に披(ひら)く夢沢の雲、笠釣 清くして茫々たり。」 鑑賞:文字の代償に注目すると、「朝」に比べて「夢」は大きく、墨つぎをしていることもあり堂々と空間に広 […]
2023-10-16 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(1)蘇軾の書を 1.この詩巻の由来は 『李太白仙詩巻』は元祐八年(1093)七月、蘇軾が五十八歳のとき、汴京(中国河南省の古名)で道士の丹元子に出逢い、この道士が唱えていた李白の作と称する詩二種を授かり、それを書巻に認めたものといわれる […]
2023-10-03 / 最終更新日時 : 2023-10-02 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(15)蘇軾の書 15.広大無辺の世界も 釈文:「大千在掌握 寧有離別憂」 書き下し文は「大千 掌握に在り 寧ぞ離別の憂有らん」 鑑賞:「大千一句」柳宗元の『法華寺の石門精舎 三十韻』の詩に「小却 瞬を逾えず、大千 掌に […]
2023-10-02 / 最終更新日時 : 2023-10-02 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(14)蘇軾の書 14.この山に住む人たちに 釈文:「聊使此山人 永記二老遊」 書き下し文は「聊か此の山人をして 永く二老の遊を記せしむ」 鑑賞:「記」記憶する。現代語にすると「この山に住む人たちにいつまでも二老の交友を […]
2023-10-01 / 最終更新日時 : 2023-10-01 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(13)蘇軾の書 13.私を見送って 釈文:「送我還過渓 々水當逆流」 書き下し文は「我を送りて還た渓を過ぐ 渓水 當に逆流すべし」 現代語にすると「(老師は)私を見送ってまた渓を渡られた。渓の水はまさに逆流するに違いない。」 […]
2023-09-30 / 最終更新日時 : 2023-09-30 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(12)蘇軾の書 12.私は陶に劣るが 釈文:「我比陶令愧 師為遠公優」 書き下し文は「我は陶令に比すれば愧ず 師の遠公為ること優れり」 鑑賞:「陶令」は晋の陶淵明のこと。彭沢の令を務めたのでこう呼ばれる。「師」は辯才の […]
2023-09-29 / 最終更新日時 : 2023-09-29 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(11)蘇軾の書 11.この世に生きるのは 釈文:「此生蹔寄寓 常恐名實浮」 書き下し文は「此の生 蹔く寄寓す 常に恐る 名実の浮なるを」 鑑賞:「寄寓」二字は同義。仮に身を寄せること。「名實浮」名称に実質が伴わないこと […]
2023-09-28 / 最終更新日時 : 2023-09-28 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(10)蘇軾の書 10.真珠が還るように 釈文:「来如珠還前 魚鼈争駢頭」 書き下し文は「来ること 珠の前に還るが如く 魚鼈 争いて頭を駢ぶ」 鑑賞:「珠還前」珠は真珠。後漢の時代、合浦郡(現在の広西チワン族自治区合浦県 […]