2023-12-31 / 最終更新日時 : 2023-12-31 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(4)李頎の詩より 4.心が安らかで 釈文:「澹泊眞吾事 清風別自茲」書き下し文は「澹泊 真に吾が事 清風 別に自ずから茲(しげ)し」 鑑賞:「澹泊」あっさりして無欲。「清風」清らかな風。「別自茲」自ずから特別に多い。 現代語にすると「心が […]
2023-12-30 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(3)李頎の詩より 3.雲は谷をめぐり 釈文:「回雲覆陰谷 返景照霜梨」書き下し文は「回雲 陰谷を覆い 返景 霜梨を照らす」 鑑賞:「回雲」めぐる雲。「回」を「廻」に作るテキストもある。「返景」は夕陽。「照霜梨」霜にうたれて紅くなった梨の葉 […]
2023-12-29 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(2)李頎の詩より 2.夕暮れ時 釈文:「倚杖寒山暮 鳴梭秋葉時」書き下し文は「杖に倚る 寒山の暮 梭に鳴る 秋葉の時」 鑑賞:「寒山暮」夕暮れ時の寒々とした山。「鳴梭」機(はた)織りで、よこ糸を巻いた管を入れて、たて糸の中をくぐらせる、小 […]
2023-12-28 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(1)李頎の詩より 1.粗末な小屋が 釈文:「荊扉帯郊郭 稼穡東菑」書き下し文は「荊扉(けいひ)郊郭に帯び 稼穡 東菑に満つ」 鑑賞:詩形は五言律詩。作者の李頎(りき)は唐の人。開元二十三年(735)の進士。新郷県の尉だった。俗世を糸井、仙 […]
2023-12-27 / 最終更新日時 : 2023-12-27 タオ 人生を楽しむ 昔からの友を訪ねて田舎の家へ(4)孟浩然の詩から 4.重陽の節句には 釈文:待到重陽日 還来就菊花」書き下し文は「重陽の日に到るを待ちて 環た来たりて菊花に就かん」 現代語にすると「重陽の節句の日になったら、またやってきて菊の花を見たいものだな」 鑑賞:「重陽日」陰暦九 […]
2023-12-26 / 最終更新日時 : 2023-12-26 タオ 人生を楽しむ 昔からの家を訪ねて田舎の家へ(3)孟浩然の詩から 3.庭先の広い 釈文:「開筵面場圃 把酒話桑麻」書き下し文は「筵(むしろ)を開きて場圃に面し 酒を把りて桑麻を話す」 鑑賞:「場圃」「場」は穀物を脱穀する所。「圃」は野菜畑。秋になると野菜畑を脱穀場にする。「話桑麻」桑や […]
2023-12-25 / 最終更新日時 : 2023-12-25 タオ 人生を楽しむ 昔からの友を訪ねて田舎の家へ(2)孟浩然の詩から 2.緑の木々が 釈文:「緑樹村邊合 青山郭外斜」書き下し文は「緑樹 村辺に合し 青山 郭外に斜めなり」 鑑賞:「緑樹」緑の木々。「合」つらなってとりまく。「郭外」村を取り巻く土塁のむこう。 現代語にすると「緑の木々が村の […]
2023-12-24 / 最終更新日時 : 2023-12-25 タオ 人生を楽しむ 昔からの友を訪ねて田舎の家へ(1)孟浩然の詩から 1.ご馳走を用意して 陶淵明をベースにして隠逸の世界を謳う、孟浩然の詩は味わいが深い。釈文:「故人具雞黍 邀我至田家」 書き下し文は「故人 雞黍を具え 我を邀(むか)えて田家に至る」 鑑賞:詩形は五言律詩。「故人」昔から […]
2023-12-23 / 最終更新日時 : 2023-12-23 タオ 人生を楽しむ 行きづまることと道が開けること(5)陶淵明・飲酒二十首其五より 5.困窮と栄達は 釈文:「若不委窮達 素抱深可惜」書き下し文は「若し窮達に委(ゆだ)ねずんば 素抱(そほう)深く惜しむべし」 鑑賞:「窮達」は困窮と栄達。困り苦しむことと立身出世。後漢、班彪『王命論』「窮達命有 吉凶由人 […]
2023-12-22 / 最終更新日時 : 2023-12-22 タオ 人生を楽しむ 行きづまることと道が開けること(4)陶淵明・飲酒二十首其五より 4.歳月はせまり 釈文:「歳月相催逼 鬢邊早已白」書き下し文は「歳月 相い催(うなが)し逼(せま)り鬢邊(びんべん)早くも已に白し」 鑑賞:「相催逼」せきたて迫る。「相」は助字。動詞の前に置かれ①動作・方向が双方向である […]