故郷に帰り恬淡な暮らしを(3)李頎の詩より

3.雲は谷をめぐり

釈文:「回雲覆陰谷 返景照霜梨」
書き下し文は「回雲 陰谷を覆い 返景 霜梨を照らす」

鑑賞:「回雲」めぐる雲。「回」を「廻」に作るテキストもある。「返景」は夕陽。「照霜梨」霜にうたれて紅くなった梨の葉を照らす。

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社