2026-01-05 / 最終更新日時 : 2026-01-06 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(19)離洛状を臨書して 19.春宮釈文:「春宮権大夫殿 政所」 鑑賞:「春宮」しっかりと墨継ぎをし、ゆるぎない書線である。字の大小を意識している。「権」字幅を広くつくる。 「大夫殿」「大」上の字を受けてからその下にはさらに小さな「夫」を書き「殿 […]
2026-01-04 / 最終更新日時 : 2026-01-06 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(18)離洛状を臨書して 18.五月十九日釈文:「五月十九日旅士 謹上」 鑑賞:「五月十九日」勢いに乗った連綿の流れが心地よい。徐々に字幅を広くしてから「九」の下にごく小さく「日」を書いている。 「旅士」渇筆ながら食い込むような書線が変化に富んで […]
2026-01-03 / 最終更新日時 : 2026-01-05 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(17)離洛状を臨書して 17.恐惶頓首釈文:「恐惶頓首 謹言」 解説:「恐惶」候文の手紙の終りに記す挨拶語。「頓首」書簡文・上書文などの終尾に書いて敬意を表す語。 「謹言」(「つつしんで申し上げる」の意)手紙の末尾に用いて、敬意を表す語。古くは […]
2026-01-02 / 最終更新日時 : 2026-01-02 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(16)離洛状を臨書して 16.聞子細釈文:「追可聞子細」 解説:「追」草書体からみても省略が強いと思われる。辶の上の部分を縦線二本で表しているが、いささか無理があると思う。 「聞子細」は渇筆だが、筆勢の強さや切れ味には整った美しさを超越した美が […]
2026-01-01 / 最終更新日時 : 2026-01-01 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(15)離洛状を臨書して 15.卒意の書釈文:「著府之後」 解説:佐理は数文字を一筆で一気に書くといわれている。特に書状の後半では顕著であると。道風や行成はゆっくりと細心の注意を払い運筆したので「刻意の書」といわれた。佐理は素早く大胆に書いたこと […]
2025-12-31 / 最終更新日時 : 2025-12-31 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(14)離洛状を臨書して 14.入境之日釈文:「入境之日未有一定」 解説:「入」一画目は筆を開き素朴ともいえるが、二画目は微妙に線の太さを変えて慎重に運筆している。「境」は和様の行成よりも中国漢字に近いといえる。 「未有」二字の連綿に特徴がある。 […]
2025-12-30 / 最終更新日時 : 2025-12-30 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(13)離洛状を臨書して 13.来到長門釈文:「来到長門赤馬泊」 解説:「来」朴訥とした飾り気のない字に味わいがある。何気なく書いて趣がある。 「到」前の字に対して動きのある字がリズムと速さのバランスがよい。書作の筆遣いが目に浮かぶような流麗さで […]
2025-12-29 / 最終更新日時 : 2025-12-30 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(12)離洛状を臨書して 12.甚々釈文:「甚々々抑 今 月十六日」解説:「抑」手偏であるが、書き方が木偏や方偏に近いようである。旁はやや省略が過ぎているのか草書としては読みにくい。 一方、『和様字典』二玄社によると佐理の『国申文帖』や『雲紙本朗 […]
2025-12-28 / 最終更新日時 : 2025-12-28 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(11)離洛状を臨書して 11.倖也釈文:「倖也優顧幸」 鑑賞:「也」かなでは「や」の元字である。終画を縦に長く伸ばしているところは、現代の「や」に近い。これは「也」の草書であるから漢字を使っているが、和風を感じさせる。 大字かなの骨格を表してい […]
2025-12-27 / 最終更新日時 : 2025-12-27 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(10)離洛状を臨書して 10.無方釈文:「無方避逃」 解説:墨の変化が著しい箇所である。墨継ぎをして「無」「方」を連綿でつなげ、上が大きく下が小ぶりの一字のようにつくる。 「避」ではややかすれながらも、筆は八面出峰で様々な面を用いているため炭の […]