西行の一品経和歌懐紙を臨書して(1)その澄んだ線は

1.一品経和歌とは

国宝 一品経和歌懐紙 西行筆 祥香臨 京都国立博物館蔵

こちらは西行(1118〜1190)の真筆として知られる一品和歌懐紙を臨書したものである。

そもそも一品経和歌とは、法華三十講・一品経供養ののちに開かれる歌会で、それぞれの経典の経意を読んだものである。

懐紙には、西行の法名である「圓位(えんい)」とあり、お題は「薬草喩品(やくそうゆほん)」とある。

参考文献:日本の書 名児耶明監修 平凡社