2020-10-24 / 最終更新日時 : 2020-10-22 タオ 思慕の情 月は所によって明るい他(3)建礼門院右京大夫集 3.山家の初雪 「山里に降る初雪」を題として詠みます。 「春の花 秋の月にもおとらぬは みやまの里の雪のあけぼの」 選字は、「春の花あきの徒支爾裳 お登らぬは美や万乃佐と農 遊きの阿希本の」 これ […]
2020-10-23 / 最終更新日時 : 2020-10-19 タオ 思慕の情 月は所によって明るい他(2)建礼門院右京大夫集 2.関をへだつ恋 「へだてがあって会い難い恋」の題で恋を詠んでいます。 「恋ひわびてかくたまづさの文字の関 いつか越ゆべき契りなるらむ」 書いたところでは、「恋ひ王飛てかくた万川散の毛 し乃関意 […]
2020-10-22 / 最終更新日時 : 2020-10-19 タオ 思慕の情 月は所によって明るい他(1)建礼門院右京大夫集 1.月は場所によって明るい 今回の題は漢字で書いてあり、歌はやまと言葉で歌われています。女手は仮名、男手は感じと思いがちですが、教養のある方々は両方たしなんでいたのでしょう。「月光も場所によって特に明るい」という題で詠ま […]
2020-10-21 / 最終更新日時 : 2020-10-17 タオ 思慕の情 船の泊りの花他(5)建礼門院右京大夫集から 5.雨中の草花題は、雨の中の草花です。 「過ぎてゆく人はつらしな花すすき まねく真袖に雨はふりきて」 選字は、「春幾て遊久飛とはつら しな八那寸ゝきまね具 万處傳二あ免者ふ利よて」 雨の中にゆれ動く花す […]
2020-10-20 / 最終更新日時 : 2020-10-17 タオ 思慕の情 船の泊りの花他(4)建礼門院右京大夫集から 4.老人を恋ふ 「老人を恋しく思う」の題で何を歌うのでしょうか。 「つくもがみ恋ひぬ人にも いにしへは おもかげにさへ見えけるものを」 変体かなを用いて選字をしたところ、 「つ久裳可みこ比ぬ人爾毛 以耳志倍者 […]
2020-10-19 / 最終更新日時 : 2020-10-16 タオ 思慕の情 船の泊りの花他(3)建礼門院右京大夫集から 3.花が衣に落つ 「花が衣に散りかかっている」という意味の題で詠まれています。 「さそひつる風は梢をすぎぬなり 花はたもとに散りかかりつつ」 選字は、「さそ比徒る風者こ寸衛を 須支ぬなり八那盤多毛登 […]
2020-10-18 / 最終更新日時 : 2020-10-15 タオ 思慕の情 船の泊りの花他(2)建礼門院右京大夫集から 2.とも船も・・ 同じ題で詠んでいます。 「とも船もこぎはなれゆく こゑすなり 霞ふきとけ余呉の浦風」 選字は、「とも船毛こきはな連(ゆ脱字)久故ゑ す那り可須み布支登介よ 許のう羅か世」 意味は、 […]
2020-10-17 / 最終更新日時 : 2020-10-15 タオ 思慕の情 船の泊りの花他(1)建礼門院右京大夫集から 1.船の泊りの花 題は、「船の碇泊場辺りに咲く花」の意です。 「高砂の尾上の春をながむれば 花こそ船のとまりなりけれ」 選字を「高砂の尾上の者流を奈可無 れ盤八なこ楚ふ年農登ま 里奈利希連」 「高砂」は […]
2020-10-16 / 最終更新日時 : 2020-10-04 タオ 思慕の情 すみれ山吹、春の暮(5)建礼門院右京大夫集より 5.早蕨 「早蕨」(さわらび)と聞けば、万葉集の「石走る垂水の上の早蕨のもえいづる春になりにけるかも」を思い出します。 「むらさきの塵ばかりしておのづから ところどころに もゆるさわらび」 選字は、「むら沙きの遅り八 […]
2020-10-15 / 最終更新日時 : 2020-10-04 タオ 思慕の情 すみれ山吹、春の暮(4)建礼門院右京大夫集より 4.滝の辺の残りの・・ 「滝の辺の残りの雪」の題で、滝のあたりの残雪という意です。 「氷こそ春を知りけれ滝つせの あたりの雪は なほぞのこれる」 選字を「こほ利古そ者流をし里 布連た支川せ農阿多り の […]