2020-12-13 / 最終更新日時 : 2020-12-03 タオ 思慕の情 住吉詣でをしたあの人から(3)建礼門院右京大夫集 3.つれない貴女へ 思い人から贈られた歌は、 「浦みても かひしなければ 住之江に おふてふ草を たづねてぞみる」 用字は、「有羅三弖毛可非奈介連八 春みの江耳於ふて布久佐越 多徒年て所見る」 この歌 […]
2020-12-12 / 最終更新日時 : 2020-12-03 タオ 思慕の情 住吉詣でをしたあの人から(2)建礼門院右京大夫集 2.わすれ草をおいて 資盛から、手の込んだ贈り物の上に、和歌が結びつけてありました。このような、きめ細やかな心遣いを見せられた建礼門院右京大夫は、さぞうれしかったでしょう。ところが・・・ 「洲浜のかたむすびたるに、貝ど […]
2020-12-11 / 最終更新日時 : 2020-12-03 タオ 思慕の情 住吉詣でをしたあの人から(1)建礼門院右京大夫集 1.あの人の名前は これまで語られることのなかった恋人の存在が立ち現れる場面です。 「とかく物思はせし人の殿上人なりし頃、」用字は、「登可九裳能おもは志人の殿上人な利しころ」 建礼門院右京大夫の恋のお相手は、平資盛と言 […]
2020-12-10 / 最終更新日時 : 2020-11-30 タオ 思慕の情 式子内親王と贈答歌(5)建礼門院右京大夫集 5.あの人の言葉を 式子内親王は、自分があの人の言葉を本気にしてしまいくやしいわ、と詠んだ歌。 「吹きわたる風につけても 袖の露 みだれそめにし ことぞくやしき」 用字は、「布き者た留可勢璽徒遣弖毛 所ての露 […]
2020-12-09 / 最終更新日時 : 2020-11-30 タオ 思慕の情 式子内親王と贈答歌(4)建礼門院右京大夫集 4.貴方の悲しみはお察しいたします 作者が式子内親王に詠んだ歌は、 「袖の露や いかがこぼるる 葦垣を 吹きわたるなる 風のけしきに」 用字は、「處傳の露や い可ヽこほるヽあ志 か支越布き利堂類なる可勢の […]
2020-12-08 / 最終更新日時 : 2020-11-30 タオ 思慕の情 式子内親王と贈答歌(3)建礼門院右京大夫集 3.式子内親王に言い寄る人は 神に使える身にも、恋の話は知られるようです。 「この中将の君に、清経の中将の物いふと聞きしを、ほどなく、同じ宮のうちなる人に思ひ移りぬと聞きしかば、文のついでに」 用字は、「この中将の君二 […]
2020-12-07 / 最終更新日時 : 2020-11-30 タオ 思慕の情 式子内親王と贈答歌(2)建礼門院右京大夫集 2.神のおぼしめのまま 斎院に使える身の式子内親王は、桜の花が散るのは惜しいけれど、神のおぼしめのままなのよ、とまだ少女だった作者に詠んでいます。 「しめのうちは 身をくだかず桜花 をしむこころを 神にまかせて」 用 […]
2020-12-06 / 最終更新日時 : 2020-11-30 タオ 思慕の情 式子内親王と贈答歌(1)建礼門院右京大夫集 1.まだ幼い頃 式子内親王は、大炊御門の斎院と呼ばれていました。「斎院」とは、天皇の御即位ごとに選ばれる賀茂神社に奉仕する未婚の内親王または女王です。 「大炊御門の斎院、未だ本院におはしましし頃、かの宮の中将の君のもと […]
2020-12-05 / 最終更新日時 : 2020-11-23 タオ 思慕の情 春、花を見る気持ちは(5)建礼門院右京大夫集 5.花を見て この最後の詞書と歌は、定本にはなく他の本によって補われたものです。 「数ならぬ うき身も人におとらぬは 花見る春の 心ちなりけり」 文字は、「可須奈羅ぬうきみ毛人璽 於とら努八者那三る春能こヽ […]
2020-12-04 / 最終更新日時 : 2020-11-23 タオ 思慕の情 春、花を見る気持ちは(4)建礼門院右京大夫集 4.風と風邪で返し歌 風邪のようだったので、行けなかったのでお返しに詠んだ歌です。 「風をいとふ 花のあたりは いかがとて よそながらこそ 思ひやりつれ」 文字は、「か世乎いと布花のあ多利盤以可ヽ 登弖よ所難 […]