2021-09-08 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(3)建礼門院右京大夫集から 3.あれこれと思いつづけ 「『人をも花が、げにさこそおもひけめ、なべてはかなきためしにあらざりけ る』など、思いひつづけらるることのみさまざまなり。」 選字は、「人乎毛花は介耳佐こ處於裳ひ希め なへては可な […]
2021-09-07 / 最終更新日時 : 2021-09-07 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(2)建礼門院右京大夫集から 2.山里のあさがほ 資盛との思い出のもう一つは、あさがほの咲く山里。「山里なるところにありしをり、艶なる有明に起き出でて、まへちかき透垣に咲きたりしあさがほを、『ただ時のものさかりにこそあはれなれ』とて見しこともただいま […]
2021-09-06 / 最終更新日時 : 2021-09-06 タオ 思慕の情 思い人とのはかない別れ(1)建礼門院右京大夫集から 1.昨日のことのように 前回、雪の降り積もった朝に、黄の上着に紫の袴でサッと現れた資盛の面影が忘れられなくて、読んだ歌です。 釈文「とし月の つもりはてても そのをりの 雪のあしたは なほぞ恋しき」 選字は、「東し徒 […]
2021-09-05 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.なまめかしく 選字は、「いと難ま免かしくみえ志な登つ 年者わ須連可たくお本盈弖と志 徒支おほ久つも利ぬ連登心爾八 遅か支毛可遍須可へ春む徒かし」 意味は、資盛が若々しく、美しく見えていつも忘 […]
2021-09-04 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにひきかえ私の姿は 選字は、「かれ乃ヽ於利 裳能の可里記努万は多のきぬ无ら 佐支のおり裳乃指貫き弖多ヽひ 支阿希てい里きた利し人のお もかげ王可あ里佐ま耳盤に春」 「枯野の織物」 […]
2021-09-03 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.枯野の狩衣 雪が深く降りつもり、このような日に訪れる人があると趣が深いでしょうに、などと思いにふけっているときに、 釈文:「枯野の織物の狩衣、蘇芳の衣、紫の織物の指貫きて、ただひきあけていりきたりし人のおもかげ、わが […]
2021-09-02 / 最終更新日時 : 2021-09-02 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.雪の中、道も見えず 選字は、「遊きの布か久ふ利徒毛り多利しあ志 多佐と爾弖阿連多流庭乎見いた して遣布こむ人越とな可免 徒ヽう須やな支の衣紅梅のう春き ぬ那と支てゐ多利し二」 行頭を […]
2021-09-01 / 最終更新日時 : 2021-08-30 タオ 思慕の情 資盛のあの時のおもかげ(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.雪の降りつもった朝 建礼門院右京大夫が、忘れがたく思いだすある日のシーンから語られます。それは、雪が多く積もった朝のことでした。 釈文「雪の深くつもりたりしあした、里にてあれたる庭を見いだして、『けふこむ人を』と […]
2021-08-15 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(5)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 5.六の道に その歌は、釈文:「六の道を いとふ心のむくいには ほとけのくにに ゆかざらめやは」 選字は、「む徒の見遅乎い登布こヽ 路の牟久以爾は本と介の九二 耳ゆ可佐らめや盤」 歌意は、 […]
2021-08-14 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(4)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 4.なんと返事したら 大意は、藤原兼光が中納言の蔵人頭でらした頃、無患子を六つ包んでよこしたのですが、「なんと返事したら良いでしょう」と播磨の内侍が言われたので、 「むく」とは、ムクロジ科の落葉高木。種子は黒く固いので、 […]