2022-11-13 / 最終更新日時 : 2022-11-14 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(1)建礼門院右京大夫集から 1.いい交わした人 釈文:「つくづくと行ひて、ただ一すぢに、見し人の後の世との み祈らるるにも、なほかひなきことのみ、思はじとて も、またいかがは。」 選字は、「徒久ヽヽ登行日て多ヽ一須遅耳見志 人農 […]
2022-11-12 / 最終更新日時 : 2022-11-12 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(8)建礼門院右京大夫集を書いて 8.関こえて 釈文:「関越えて いく雲ゐまで へだてねど 都には似ぬ 山おろしかな」 選字は、「勢支越えてい久雲井まて倍多て年と 都爾盤似ぬやま於ろ志可那」 大意は、「逢坂の関を越えて都を離れてはるばる雲井 […]
2022-11-11 / 最終更新日時 : 2022-11-12 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(7)建礼門院右京大夫集を書いて 7.逢坂の関 釈文:「関ひとつこそ越えぬるは、いくほどならじを、梢にひ びく嵐のおとも、都よりはことのほかに厳しきに」 選字は、「関ひと徒こ曽越えぬる者い久ほと奈羅志を 梢爾飛ヽ九嵐の音よ利者ことのほ可二盤 […]
2022-11-10 / 最終更新日時 : 2022-11-10 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(6)建礼門院右京大夫集を書いて 6.かりの宿 釈文:「憂きことは ところがらかと のがるれど いづくもかりの 宿と聞ゆる」 選字は、「憂きこ登はとこ路可ら閑と能可る連と い徒久毛かり農宿と支故ゆる」 歌意は、「つらいことは場所のせいかと、 […]
2022-11-09 / 最終更新日時 : 2022-11-09 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.雁の一列 釈文:「夜ふくるほどに 雁の一列、このゐたるうへを過ぐる 音のするも、まづあはれとのみ聞きて、すずろにしほ しほとぞ泣かるる。」 選字は、「夜布久るほと に雁の一列この井堂流う遍を須久る […]
2022-11-08 / 最終更新日時 : 2022-11-07 タオ 思慕の情 遠いところへ旅へ出ようと(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.比叡山の東 ようやく都を後にした作者が向かった先は、比叡山の東麓・坂本でした。釈文:「心ざしの所は、比叡坂本のわたりなり。雪はかきくら し降りたるに、都ははるかにへだたりぬる心ちして、 『何の思ひ出でにか […]
2022-11-07 / 最終更新日時 : 2022-11-06 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.また思い出すこと 釈文:「都をば いとひてもまた なごりあるを ましてと物を 思ひ出でつる」 選字は、「都をはいと飛傳も万多那こ利あ流越 まし亭と物を於も日出て徒る」 歌意は、「私のように都を離れたいと […]
2022-11-06 / 最終更新日時 : 2022-11-06 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(2)建礼門院右京大夫集を書いて 釈文:「帰るべき 道は心に まかせても 旅立つほどは なほあはれなり」 選字は、「可倍る遍支三地盤こヽ露爾ま可勢て毛 旅多つ本とは奈奉阿者連那里」 歌意は、「帰ろうとすれば、いつでも帰れる道でも旅立つ時は […]
2022-11-05 / 最終更新日時 : 2022-11-05 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.旅を企画するも これまでの資盛との懐かしく甘美な思い出が残る都という地を離れてみたいと思う作者は、 釈文:「なぐさむことはいかにしてかあらむなれば、あらぬ所たづねがて ら、遠く思ひたつことありしにも、まづ思ひ出 […]
2022-11-04 / 最終更新日時 : 2022-11-03 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(6)建礼門院右京大夫集から 6.嘆きつかれて 釈文:「なにごとにつけても、世にただ、なくもならばやとのみおぼえて、 なげきわび わがなからましと 思ふまでの 身ぞわれながら かなしかりける」 選字は、「な爾こ登につ希て毛世二多ヽ奈久も那 […]