2022-12-09 / 最終更新日時 : 2022-12-08 タオ 思慕の情 袖の氷はとけぬまま(2)建礼門院右京大夫集にて 3.雪の積もり方が 雪が降りしきる中、宿へ帰る途中釈文:「簾を上げたれば、袖にもふところにも横雪にて入りて、 袖の上は、はらへどもやがてむらむらこほるがおもしろ きにも、見せばやと思ふ人のなき、あはれなり。」 […]
2022-12-08 / 最終更新日時 : 2022-12-08 タオ 思慕の情 袖の氷はとけぬまま(1)建礼門院右京大夫集にて 1.日吉神社へ参詣して 作者は日吉神社、比叡山東麓にある、へ参詣した折に面白い体験をします。 釈文:「日吉へまゐるに、雪はかきくらし、輿の前板にこちたく つもりて、通夜したるあけぼのに、宿へ出づる道すが ら」 […]
2022-12-01 / 最終更新日時 : 2022-12-01 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(7)建礼門院右京大夫集から 7.見上げた星空は ここでは、作者が詞書で星空を「花の紙に箔をうち散らしたるように似たり」とたとえたことに注目します。 作者の父伊行は三蹟の一人である行成のお六代の孫で、「葦手絵和漢朗詠抄」(国宝)などが残る能筆家でした […]
2022-11-30 / 最終更新日時 : 2022-12-01 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(6)建礼門院右京大夫集から 6.初めての星月夜 釈文:「月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを こよひ知りぬる」 選字は、「月をこ楚奈か免那連し可星の夜の 布可支阿者れ遠こよ比志利ぬ類」 歌意は、「いつも月を眺めて物思いにふけって […]
2022-11-29 / 最終更新日時 : 2022-11-30 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(5)建礼門院右京大夫集から 6.これまでとは違って 釈文:「さきざきも星月夜見馴れたることなれど、これはをりか らにや、ことなる心ちするにつけても、ただ物のみおぼ ゆ。」 選字:「佐支ヽヽも星月夜見奈れ多ること 那連と故れ者越利可 […]
2022-11-28 / 最終更新日時 : 2022-11-28 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(4)建礼門院右京大夫集から 4.ひとかたならぬ趣が 釈文:「なのめならずおもしろくて、花の紙に箔をうち散らした るによう似たり。今宵はじめて見そめたる心ちす。」 選字は、「難農免奈ら須お裳し(ろ)九て花の 紙耳箔をう遅ヽら志多るによう […]
2022-11-27 / 最終更新日時 : 2022-11-27 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(3)建礼門院右京大夫集から 3.空が浅葱色に 釈文:「空を見上げたれば、ことに晴れて浅葱色なるに、光こと ごとしき星の大きなる、むらなく出でたる」 選字は、「空を見上希多れ者こ登二 盤連亭浅葱色奈るに光ことヽヽし支 星乃大き那 […]
2022-11-26 / 最終更新日時 : 2022-11-27 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(2)建礼門院右京大夫集から 2.丑二つ頃だったでしょうか 釈文:「ひとへに曇りはてぬものから、むらむら星うち消えした り。引き被きふしたる衣を、更けぬるほど、丑二つばか りにやと思ふほどに引き退けて」 選字は、「ひと遍耳供も利者 […]
2022-11-25 / 最終更新日時 : 2022-11-27 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(1)建礼門院右京大夫集から 1.十二月の頃 月の美しさを愛でる歌は数多いのですが、星の夜に着目した歌人として建礼門院右京大夫が知られています。詞書にも風情が感じられますので見ていきましょう。 釈文:「十二月ついたち頃なりしやらむ、雨とも雲ともなくう […]
2022-11-24 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(6)建礼門院右京大夫集より 6.はてしなく続く雲よ 釈文:「我が心 うきたるままに ながむれば いづくを雲の はてとしもなし」 選字は、「我可心う支多流まヽに那可無れ者 以徒久越雲の盤傳とし裳奈志」 歌意は、「ゆれ動く心を抱きながら、 […]